異なる (イなる)マーケティングというテーマをつくっちゃいました。これからは、、この観点からも更新していきますので、お楽しみに。
異文化コミュニケーションは、ビジネス、男女、グローバルな対人関係だけでなく、実はマーケティングの面でも超重要ではないか、と思っているからです。拒絶、受容、適応 という3段階は、マーケの点からも意味あるとおもっているのです(だってニーズがあってもこの要素しだいでマーケはかわってきてしまうから)。実は・・・
2月に原田CEOが決算発表兼ねて(決算は好調、勝ち組ですよ)、433点閉鎖、4月に次世代店舗を開業
、と発表がありました。覚えていますか?
当方としては、今までこのブログでも何度もマックを登場させていて、実はビジネス街でのマック(繁華街は駄目です)は非常に私好みだったんですね
。なにしろ比較的旨いコーヒー一杯120円ですんじゃいますし、電源とLANも使えるので、結構パソコン仕事もできるからです。スタバよりもいいです。それに虎ノ門店のようにスモーキングエリアが完全分離(ガラスで天井まで仕切られていて煙が全く流れてこない)なのも評価できる・・・
それで、昨日永田町のマックに行ったところ工事中だったんでびっくり。
それで、今日六本木のマックに来たら、またまた工事中。![]()
いったいどうなってるのか・・・と思ったら、次世代店舗として渋谷と赤坂、六本木、永田町、南青山など12店舗が一斉工事中。4月25日一斉デビューなんですね。
これ、今朝の六本木店です。もう赤と黄色のマックのマーク
はなくなっちゃうそうです。外に張り出しているこの看板は撤去寸前の歴史的写真であります。
永田町店では、工事中の壁はブラウンでマックのしゃれたロゴが壁前面に多面的に使われていて、工事中でありながら、ハイセンスなカフェのイメージです。この赤と黄色の組み合わせという色のうるささがブランドだったのですが、それを歴史の彼方に放り投げようという、その後には、赤と黄色とは正反対の落ち着いたカフェのイメージになるようです。
しかも、マックのポテトや大きいマックはカロリーオーバーで、これを食べ続けると非常に不健康、と言うイメージがブランドだったんだけど、それを放棄して、トマトと野菜のヘルシーイメージに変更です。![]()
というわけで、ますます私好みになりそう。![]()
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この点で、マーケティング上、何も渋谷にある5店舗を一度にを閉鎖しなくても、1店舗づつ改装すれば機会損失を避けることができます。多くの若者が集まる渋谷では、マクドナルドはなくてはならないファーストフード店であり、今回の閉鎖によりかなりの売上機会の損失に繋がることが容易に予測できます。
あえて大きな機会損失を覚悟してまで渋谷の店舗を閉鎖した、マクドナルドの意図はどこにあるのでしょうか?
という解説(安倍さん) があります。一気に行った方がマスメディアや消費者に対して強烈な印象を残すことができるというインパクトと、渇望感を創造する、というご指摘です。
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まあ、そういう見方もできるでしょうが、私には、別にそんなことよりも、むしろ改装の後、どんな内装・雰囲気になるのか、そしてメニューも大幅に変わるのかどうか、そちらこそを知りたいと思いました。そのテイストを大幅に代えるには一気に12店舗をまるごとポートフォリオとしてtransformする必要があるからこそ、やっているんだと思います。
アキが来た
を自己否定して、全く新しいブランドをつくるんじゃないか、と思っているからです。単純な店舗改装ではないでしょう。デリバリースタイル自体変えるはずです(スタッフも総とっかえですからマニュアルも変えるのかも。)商品構成も変えるのかも。そういうニーズをむしろ供給側から12店舗一斉にポートフォリオ変更するんだと思います。それは新宿ではない、そういう繁華街でないところのマックについて第2業態を作りだそうという戦略だと思います。新宿など繁華街では従来どおりなんじゃないかな。西新宿店が店舗改装されたみたいですが、それはこの12店舗の中には入っていません。
潜在的文化の違いが立地の違いに出てきていて、それを形・ブランド・空気感でも、ハッキリと差異化させようという狙いだと思いました。そういうニーズが違うんだったら、供給側もニーズにあわせるのがマーケだからです。それで、今までとは違う新しい売上を立てて
でない、異なる異文化をもちこんで、異文化の客をとりこもう、というマーケだと私はおもいました。
これが次世代店舗のパンフレット。店の前で配布していました。これ、
のイメージじゃないですよね。CDジャケットみたいな、中に何が入っていると思いますか![]()
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