 こうして、象牙はワシントン条約で、日本は輸入禁止になっていて、過去も、今も、これからも輸入禁止が続きます。
 こうして、象牙はワシントン条約で、日本は輸入禁止になっていて、過去も、今も、これからも輸入禁止が続きます。
原則的にそうなんですが、全く例外がないわけではないんですね。
確か、大昔に狩猟されたもので、しかもその証明がなされていて(違法な取引だとか密漁によらないこと)などの客観的な証明があれば、(相手国と日本の)当局の許可を得て、ごく例外的に輸入も可能。しかし、そもそも、そういう例外に該当するような事例など、ないわけです。
で、わたしが、昔、所属していた会社の外人社長が、それを私に命じたんですね。
もちろん外資系金融のレッキとした超有名会社です。本国でもNYでも上場されています。もちろん、社命で、というわけでなく、社長個人として私個人に言いつけた、いわば私的な「お使い」ですね。
背景事情としては、かの社長のお父様が外交官でアフリカ赴任時に狩猟して得た象牙の処理つまり日本輸入販売のお手伝いです。
私は大蔵省時代いや金融庁になっても、許認可担当でもありましたから、とくにお役所担当ということで白羽の矢が立ったのでしょう。
誰もやりませんよ。そんなこと、誰もやったことなどないですよね。
しかたなく、研究しまして、通産省担当課にも出入りを繰り返しまして、担当官と仲良くなりまして、いろいろ教えていただき、見事に書類作成して、OKのハンコをもらった時は、単純に普通人のやらない仕事をやり遂げたというある種の感慨がありました。
数ヵ月後に輸入保税倉庫に現物の巨大な象牙2個を受け渡しに行きました。社長の高級スポーツカーに同乗させてもらって。
象牙の入った「木箱」を開けた時は、思わずちょっと目を見開いて。
象牙は想像通り、中が空洞なんですよね。
まあ、そういうヘンなことも、経験しました。
普通のサラリーマンは、社長に言われて、象牙を輸入することなどは、一生、しない、と思います。
これは単純な『忠誠心』からなのか、それとも人のやらないことをやってみたい『冒険心』なのか、いや『野心』じゃないな、いったいあれは何がモチベーションだったのか、今でもよくわからない。
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 個人向けセミナーというかワークショップをやってます。
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