いつも気になっていたことがあります。
それは、駅の姿です。
西欧の駅では、都市では、まあ大きな駅でも行きどまりなんですよね
。
最初ロンドンでびっくりしたんです。なぜ、ビクトリア駅(それが中心だと思っていて)そこ経由で、北の方にいけないのか、なぜウオータール―が始発なのか、東西南北別々の始発駅・・・・信じられない不便さ。乗り継ぎができない。
駅の風景からして、patapataと「行き先掲示板」の表示が変わり、何番線にどの列車がプラットフォームにはいるか、わかります。
このpatapataが最初違和感がありました。電光掲示でないし。そのフォームに足を踏み入れると、ゆくりと列車が入ってきて、、そうなんです、、、必ずプラットフォームは行き止まりになっている。これは日本の駅風景と決定的に異なっている第1点目。日本では、必ず、別の路線への乗り継ぎができるようになっていて、線路もずっと繋がっている。レールは縦に繋がっている。でも西欧では、駅にある複数のプラットフォームは同じ方向の路線だけであって、別方向(とくに反対方向)に向かう路線とは繋がっていない。
これは法則
です。これと違う構造の駅には私はおめにかかったことがありません。地図でみれば、線路は一直線ではなく、盲腸型で、行き止まり、そして伸びている方向は、必ず都市の中心から離れる方向です。
それに、これはロンドンだけではありません。ミュンヘン駅もそう、ミラノやベネチア、フィレンツェの駅もそう。つまり都会の駅はみんな行き止まりになっていますよね。
先頭車両の前にフォームがなくて次の先までレールが伸びているのは、途中駅というか、田舎の駅ですよ。
そして駅ビルというのもないんですよね。これが日本のターミナル駅との違い、第2点目。つまり、いうなれば都市の中心でない、ということです。駅周辺は安宿が多いのが西欧の中央駅で、5スターホテルが駅そばにあるなんて、見たことない。でも日本では、駅ビルですよ。そして、ターミナルホテルはJRだからいいけど、東京駅そばには一流ホテルがありますよね。これ違いの第3点目。
これって、なぜなんだろう。
不思議。
私の第六感としては、ですね。
その理由は、おそらく、西欧の都市は、城塞で囲まれている(少なくとも昔は)ので、その中に外部からの鉄道なんて、絶対に引き込みたくない、という強い意思の表れだと、思います。
だから、まして、ターミナル駅みたいに、便利に乗り継ぎさせたりはしません。だからメイン駅を超して、さらに次にいくレールを延ばすなんて、都市を貫通させる重大な脅威ですから、当然認められません。総武線が東京駅で横須賀線とつながるなんて、絶対に許さない。都市の中央駅が行き止まりなのは、当たり前なんです。
と・・・私は解釈していますが。
都市や駅のたたずまいは、そこに住む人たちの造形つまりdeep cultureの表象だと、思います。
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