ベトナムにはもうすでに日本の協力
で御覧のような道路ができています。国道1号線を北上せよ
の世界ですね。沢木耕太郎です。
パンアメリカン・ハイウェイやヨーロッパ・ハイウェイのような国際道路網をアジアにも完成させようという構想は、国連を中心に1950年代半ば頃から検討がなされていました。1959年に国連アジア極東経済委員(ECAFE)総会でアジアハイウェイ計画が採択されました。
アジアとヨーロッパを結ぶ道路網を形成し、地域間および国際間の経済・社会開発に貢献し、かつ貿易と観光産業を育成しようとするもので、発足当時は、アフガニスタン、バングラデシュ、カンボジア、インド、インドネシア、イラン、ラオス、マレーシア、ミャンマー(正式加盟は1988年)、ネパール、パキスタン、シンガポール、スリランカ、タイ、旧南ベトナムの15か国、アジア大陸の南側のほぼ全域をカバーしていました。
その後、アジアハイウェイは国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)の管轄となり、継続して進められていましたが、計画が30年前のままであること、また各国の情勢の変化などもあり、1992年から1993年の2年間、日本政府からの資金援助(JECF:Japan ESCAP Cooperation Fund)によりネットワークの見直し、設計基準の改訂、国際道路交通の促進のための方策の検討などを内容とした、アジアハイウェイ・ネットワーク整備のための調査が実施されました。
現在ではアジアハイウェイ・プロジェクト参加国は、2003年11月に参加表明しました日本も含め、アジア地域の殆どの国である32カ国となり、総延長約142,000kmの国際道路網が形成されています。
( ̄▽+ ̄*)ということなんですね。壮大な計画のように見えます。
ところがしかし、この道路は別に新規にまったくまっさらにつくるというわけではないようです![]()
要は、既存の各国道路を結び付け、足りない部分は継ぎ足ししていく、という計画です。
1号線は、どこにあると思いますか?
1号線は、東京起点にして、北京、バンコク、ニューデリーそしてイスタンブールまで、です。
信じられますか?これが全部つながると、ホント、現代のシルクロードになる、というわけです。
では、質問です。福岡と釜山の間は、どうつながるのでしょう?
フェリーという人もいます。
そう、あの日韓(韓日)海底トンネル、という人もいます。以前、日韓海底トンネルについて書きましたが、、ここにつながるんですね。
日本政府は、アジアハイウェーに賛成の趣旨で援助していますが、肝心のアジアハイウェー1号線の起点、東京から韓国までは、どのように構想しているのでしょうか?
それが見えないで、つまり、結果がどうなっているのかわからないで、その計画への外国援助を続けるということは、戦略的とはいえません。結果からリバースしてアクションを起こすのが戦略ではないでしょうか。日本ではこうした戦略的考え方が嫌われるんですね。何がそのディープカルチュアとして日本人の思考の背後に横たわっているのか、興味がわくところです。
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