昨日は、ホテルは、結婚式ラッシュでしたね。凄い混み具合でした。
 
 
そこで、真っ白なドレスが普通かと思っていたら、真っ赤なウェディングドレスを着ていた花嫁がおられたので、吃驚しました、もう。
深紅で、とても上品な深い赤です。ホテルの暗めの照明にも映えます。記念写真もエレガントになることでしょう。
でも、一般常識としてウェディングドレスは純白だとばっかりおもっていたんですが、そういうグローバルスタンダードは今の若い方には適用されてない、ということなんでしょうかね。お色直しではなくて、ウェディングドレスです。
何か、以前の異文化コミュニケーションで、なぜ、白、なのか?について、ディープカルチュア(深層文化)を探る試みをみんなでしたことがあります。
白は、純潔の象徴だから、というのが大勢の説明でしたね。
赤は、純潔というのではない、ということのはずですが、参加者の発言の中には、ユダヤ人の間の結婚では、白のウェディングドレスを着たうえで、その後すぐ後ろの寝室に行って、赤をわざとつけてきて、処女性をみんなに示して賛美する習慣がある、というそうです。で、これを聞いた外国人女性陣の間で、かなり顰蹙を買っていましたが、本当に処女性を証明するユダヤ教の儀式があるのかどうか、そういう習慣があるのかどうか、私は確認していません。
いずれにしても純白なんですよね。
でも、そのとき、赤をウェディングで着るという人は外国人参加者でもゼロでしたね。
日本人でも新しい『常識』が出始めたんでしょうか?ご家族の方ももちろん賛成されていたはずですから、赤いウェディングドレスも、アリなのかも。
でも、中国では、紅事といって、それが結婚式ですが、赤だそうです。知らなかったなあ。
中国では、「紅事」は幸せの結婚式を指し、「白事」は悲しい葬式を意味するそうです。太陽神と火神の崇拝から太陽と火のもつ赤色の崇拝へと変わったのは漢族の「赤」への憧(あこが)れのルーツらしいです。赤は魔よけ、吉祥、生命力の色として信仰され、中国人が最も好む色ですね。お正月の年賀状も凄い真っ赤ですものね。
京劇の隈取(くまどり)にも、赤は忠誠を表す色として善玉に使い、白は険悪を意味する色として悪役に使う。社会主義政権樹立後、赤は革命の色として国旗などに使われている、というわけですね。
ところが、中国でも1980年以後、洋風の結婚式のグローバル化に伴い、「白」は純潔さを象徴する色として中国に受け入れらました。現在、「紅事」と呼ばれる結婚式には赤は依然として主役のようですが、逆に、「白」のウエディングドレスも結婚する2人の尊い愛情を象徴する色として登場しているようです。
日本とは逆なんですね。
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 個人向けセミナーというかワークショップをやってます。
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