イノベーションは、不連続の成長
、と位置付けていても、どうしても製造業中心あるいはITセクター中心にものを考えがちです。果たして金融業にイノベーションってあるんでしょうか
というわけで、外国送金がマネロン防止のためにとても厳しく高いハードルが設定されていることのお話をしましたが、国内送金だって、本当、厳しいんですよね。国内でもテロやマネロン防止の必要がある、ということなのか、詐欺防止のためなのか、何なのでしょうか。
それは送金するときに、特に学校での入学金や学費の納入はパソコンからの振り込みを禁止していて、窓口納付が必要になっていることです。銀行に現金を持っていっても、受け付けてくれません。ATMでは現金だと10万円以上の送金はできない、という仕掛けになっていて、あわてて、窓口にいけば、本人確認書類が必要になって、それを窓口に長時間ならんで待って、応対してもらったとたんにそれを知らされる、というはめに。これは振り込め詐欺防止のためなんでしょうね。これはテロ対策ではない。マネロン対策でもない。![]()
とういうことなのか?よくわかりません。引き落としの金額も1日100万円とか制限があるので、ATMで引き落として売買代金に充てるなんてことはできないんですよね。窓口に行かないと自分の金なのに現金化できない仕組みになっています
。
今や飛行機チケットでさえ紙でなくなり自動化されて利便性が向上しているというのに、銀行窓口では依然としてこういう事態が放置されている、というのは不思議です。
こうして、行ったり来たりして往復の時間と並ぶ時間という機会損失を合計すると、多分多くの人たちが同じ目に会っていることを考えると、社会全体からすると非常に大きなロスだと思われます。お隣韓国でもそうなんでしょうか?USではどうなんでしょうか?
金融工学のブラックショールズ式になじんでいる専門家の人たちも、同じように窓口に並んできっとぼやいていることでしょう。
ぜひ、金融イノベーション専門家の方々に音頭を取ってもらって、銀行窓口業務の合理化というかイノベーションを実現できないものでしょうか。
それだけでも預金者はその銀行に口座を預けなおすんじゃないかな、と思います。
凄いマーケティング効果もあるでしょう。![]()
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