写真 これでインディア から。
インド人スタッフの時間感覚については、15分の遅刻は遅刻の範囲にはいらない
、ということだそうです。なんで15分なんですかね。場合によっては1時間以上でも大丈夫。これ、何もインド人だけじゃないですよね。
勤怠管理ということで、インド人スタッフに遅刻常習者がいて、どうしていいかわからない、自己管理能力がないのじゃないか、なんて慨嘆している日本人管理職がいるそうですが、どうなんでしょう
。
グローバル競争環境では、こういうことは、マズイことは確かですが、現地ではそれほど問題にならないし、場合によってはランチの後の1時にアポを入れること自体、非常識な日本人ということになりかねません。ランチの後はもっと時間をずらさないと。楽しい時間に食い込んじゃう。
日本企業に働くインド人スタッフについては、このあたりキチンとなんで時間をきっちりする必要があるのか説明して、勤怠管理するならするで契約書に書き込んで(当然そうなっているはず)サインしてもらうということでしょう。それよりか、そんなに勤怠管理ちゃんとやっているパーフェクトな日本企業がなんでサービス残業というのがあるのか、そちらもキチンと説明しておかないと。
つまりインド人の場合、輪廻転生だとかいろいろ難しいこと言うんじゃなくて、もう単純に時間をあまり気にしない文化、なんですね。![]()
日本人の場合、そういうとき「時間を損した」といいます。時間は持ちものなんですね。だから「損した」だの、「大事に」とかいうことになります。所有物だからです。所有しているものは直線的に管理します。つまりスケジュールです。だから時間どおりのアポに現れないと怒るわけです。直線的に管理された時間枠が崩れるからです。![]()
でもインド人の場合、「なんで時計ばかり見るの?時計は機械よ。人間の私をみているんじゃないの?」的アプローチです。機械より人間、無限にある時間を楽しむだけ、たゆとう時間は流れていくもので、せき止めてダムを作って時間管理すること自体ナンセンス。
これもタイムマネジメント・時間に関するディープカルチュア(深層文化)の違いですね。
無意識にこういう共通感覚をお互いもっている。
表層の拒否・表面の行動だけを見てどうしても受け付けない、という姿勢からは何もうまれません。せっかくの自己発見・自己成長の機会を失ってしまいます。そのためにには、ディープカルチュアまでさかのぼって、自分で解釈を試みることで、対手の理解ができるようになり、さらに自己理解も深まります。それが異文化コミュニケーションなんですね。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
個人向けセミナーというかワークショップをやってます。
異文化コミュニケーションセミナーはコチラ☆