ユニバーサル・ブレインズのブログ
私のオフィスです。入口で受付していただいているT嬢です。ブログに出演するのはすごく恥ずかしいというので、ほんの少しの面影ですが、いつもお世話になっているわけです。


時間より早く出版社の編集長S氏が訪問されました。


専門書の出版では有名な会社ですが、最近は大学の先生でも自分の授業で使う本が思ったほど売れないので、採算ベースに全く乗らないことがある、とのお話に驚きました。学生も本を読まなくなっているということがいよいよリアリティを帯びてきました、それが、出版の世界を縮小させているようです。今、印刷にかかった都内某有名私大の先生の本は学生300名の大型クラスなのに、印税ゼロの契約をしているそうです。


私の本の方針は、自分のセミナー受講生のための指定本として使うことと、一般書店売りのビジネス書としても意味のある本にしたいということですので、印税など気にしていません。


著者としては、個人のマーケティング上も一般書籍を出版しておきブランディング構築に役立てたい、かといって自費出版するような、はじめにキャッシュアウトしてでもいいから自己主張を本にしたいというひとりよがりもしたくない、となると、となると、出版社側としては、堅い商売を狙って確実にはける本しか手を出さなくなってしまう。出版社が、堅い商売のために必ずコストわれしないように著者にもキャッシュの負担をしてもらう、という手法だと、自社でのリスク負担を嫌うあまり自縄自縛におちいり、リスクをとって一緒に制作していくという出版の本道をいつのまにか踏み外していることになりはしないでしょうか?


出版社が全くリスクをとらないのなら、自分で自費出版するのと何らかわりがありません。



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S氏もその点は悩まれておられるようでした。


キンドルやiPodが出るようになり、著者に対して印税を出版社中抜きで50%以上も出すようになると出版社はますます市場がうばわれていくことになるのでは、と思いました。