どの会社でも、今は中堅の30~40歳台のマネージャーがプレーイングマネージャとして管理だけでなく自分も挙績責任を負っているから、社内研修なんて時間のムダと思っている人が多い。


おまけに、研修の成果を聞こうとして、「自分の会社の研修が有料だったらいくらの価値があると思うか?」つまり行かされた研修をもし自分の費用で行ったとしたらいくらに換算するかを尋ねたところ、無料!つまり無価値と答えた人が39.5%いたというアンケート結果があります。


これはどういうことでしょうか?金と時間をかけているのに!

これは今の社内研修の現状に満足している人が皆無とはいわないがスゴク少ないということです。


大手企業ではとくに諸先輩に講師を頼んだり一部の人に勉強させた結果をその人を講師役に仕立てて他の部の部員に伝達するような形式の研修がよくあります。ハナから受講者が講師役を馬鹿にしているケースさえあります。



それだけではありません。役員では研修が「面倒くさい」が26.7%、「時間をとられるから」というのがやはり26.7%、つまり50%以上の役員が役員対象の研修に対しこういう理由で参加に消極的なのです。管理職ではどぷでしょうか?管理職対象の研修に対しては、この「面倒くさい11.1%」と「時間(業務時間をとられるから33.3%」となっています。


逆に、では研修は不要だと思いますか?という質問をすると、80%の人が自分が興味のある研修内容であれば積極的に受講したいと回答しています。ほとんどの人は、研修の意義じたいには肯定的なのです。この結果は業種・年齢に関係ありません。


次に、どういう研修であれば自分が興味のある研修なのか、つまりどういう研修をしてほしいのか、聞いてみます。そうすると、スキルアップ研修【74.3%】やマネジメント研修【55.6%】など、実務に直結する内容の研修に対しては非常に参加意識が高いのです。


どうやら、本音では、OJTもできないほど疲弊し時間もない中堅プレーイングマネジャーは、自分の成果を出すために直接役立つ研修には、興味をもち参加意識が高いことがわかります。


これを研修を受ける側の「オーナーシップ」といいます。それなら、自分のポケットからでも費用負担してでも参加するのです。まして会社側が費用負担してくれるのなら、自分のキャリアアップにつながることなのですから大歓迎なのです。そうなると、もはや「社内研修なんて時間のムダ」どころではなく、ぜひとも研修を受けたい側になります。


今、中堅プレーイングマネジャーはオーナーシップをもって自己の実力を挙げ成果を出すために、どのような研修を求めているのでしょうか?


その答えは、「現場」にあります。そして、それを認識している経営層が事業戦略実現のために役立つ研修を中堅プレーイングマネージャに提供し続けること、それが現場でより大きな出力を生み出し、会社の成長を持続させることになるのです。


今の研修体制は、そのようなサイクルを意識して設計されているでしょうか?まさか研修予算消化のためのムダな研修を年度末に消化試合するようなことになっていませんか?


研修を意識的に事業戦略実行のために役立つものだけにしてその効果を計り(それを「研修の設計」といいます)、参加する中堅プレーイングマネージャーのオーナーシップに相乗りさせること、それが研修に関わる戦略人事の考えです。


ユニバーサル・ブレインズの研修は、「人事は戦略実現のためにある」という戦略人事の考え方を基本にしています。人が企業成長を支えるのですから。http://www.universal-brains-group.com/