私をわかってくれる場所
沢山の笑顔に囲まれて
料理をしたり
お喋りしたり
明るくて
くつろげて
いい香りのお花があって
永遠の時間
疑うことなど知らず
急ぐことも何もなくて
ずっと一緒に
日が暮れるまで。
私は何を求めているのかな。ふと思って書き始めてみたら、イメージで浮かんだのは懐かしい母方の祖父母の家。
大正生まれの祖母は、「良妻賢母」という言葉の似合う知的で優しい女性だった。生け花の師範で短歌をこよなく愛するロマンチスト。
自慢の小さな日本庭園にはいつも季節の花々が咲いていて、池には鯉が泳いでた。
年中親戚が集っては、女性陣が腕を振るう料理や男性陣が夢中の野球や相撲の中継を前に始まる宴。
数学教師だった祖父は、着物を着て囲碁を打った。小さかった私たちにも指南してよく褒めてくれたものだ。祖母は私たちに子供布団や着物も縫い揃えてくれた。
守られて満ち足りて幸せだった日々。
懐かしいなぁ。
今では幻のような思い出。
祖父母が生涯をかけて受け継いだ文化は、私はまだ何も体現できていない。。急に、そんなことを思った。
文化的な生活の安心感から、
ずいぶん遠くまで来てしまったと。
何せここはワイルドワイルドインディア。無法地帯のならず者が教育もなく生きるためにのさばって、犠牲者の連鎖を生む土地。
辟易することがある。
貧しさや無知や弱さに。
だからって何かが出来る訳じゃない。見たくないものから距離を置いて、真実なんて知らないふりして、保身しとくので精一杯。
一体どうやったら
優しい場所に行き着くんだろう。
どこから手を着けていいのやら。笑