「断捨離」でもしてみようか、と
軽い気持ちで不用品を整理して
午前中はリサイクルショップへ。
ちょっとスッキリして午後からは、
ずっと手付かずだった
あの「箱」たちの整理を、と。
「箱」たちは年々増えて行く。
少しずつ、溜まって行って
どこにも片付けられないから
部屋の隅にひたすら追いやられる。
主な中身は、紙と印刷物だ。
大きさや厚み、形もバラバラ。
デカいのや音の出るのや、
とにかく面倒なヤツばかり。
カサバル箱たち。
今年こそはやっつけてやる。
シューズボックス4箱分の
「面倒くさい」を紐解いて行った。
今日は果敢に攻めるのだ。
大きさで分け、要不要で分け
「分別不可」だけを箱に戻す。
あれ?また1箱作っちゃった。。
面倒くさい箱の中身は
アルバムにもファイルにも収まらない
デカいカードや写真たち。
主張して来るポップ式のやつ
めっちゃ幸せそうな顔した
結婚式の招待状。
私が地球のどこに居ようが
お構いなしに送り付けられた
母からのエアメール
妹からの色あせたファックス
父からの
ウザい格言入りの手紙。
祖母からのお餞別の袋。
伯母からのクリスマスカード。
義理で出してるんだと思ってた
沢山の沢山の年賀状。
今年はやっつけるって決めたから
それらを全て
大切にファイリングをした。
私、友だちが少ないと思ってた。
いじめられてたからだ、って。
大好きな母は仕事ばかりで
私はどうでもいいんだと。
だから好きに何処へでも行って
一人で生きて行くしかないんだと。
この孤独は誰にも分かってもらえないと
自分で、決めつけていた。
10代、20代、30代、
こんなにも気にかけてもらっていて
こんなにも愛を注いでもらっていて
1つも受け取らずに封印してた。
整理できなくて。
どこにしまって良いのか。
いつ見ればいいのかも
全然知らないフリで。
手早く仕分けていく間
体の中心から温かいものが
強烈に上がり始めていた。
喉がつかえた様に苦しい。
悲しみとも喜びともつかない
封印されたエネルギーが
どうしようもなく上がって来る。
私は孤独で寂しい奴なんかじゃなく
こんなにも認められ、愛されている。
箱を飛び出した紙たちが
今日は私に伝えに来ていた。
今まで拒否していた何かが
一気にダウンロードされる感覚。
もうあらがうのは止めにしようって
真っ直ぐに物事を見てごらんって。
全部受け取って全部与えて
大きな流れのままでいようって。