ハート瞑想シリーズ第5回:「ハートの感情変容の力」 | ユニティインスティチュート

ハート瞑想シリーズ第5回:「ハートの感情変容の力」

ハート瞑想シリーズ第5回:「ハートの感情変容の力」

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今回は、トーショー(市場義人)さんが昨日9月23日(秋分の日)に行われたハート瞑想シリーズ第5回:「ハートの感情変容の力」に関してレポートしてくださいます。

では、トーショーさん、よろしくお願いします。


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ハート瞑想シリーズ第5回:「ハートの感情変容の力」

シルバーウィーク最終日の今日、秋分の日に、ハート瞑想シリーズの第5回、「ハートの感情変容の力」をOSHOサクシン瞑想センターで行いました。

ここで毎月行っているハート瞑想シリーズにはたくさんの方が参加してくださり、ともにハートのスペースを探求しています。

今日は、21人の参加でしたが、その中に数人、新しい人がみえていました。

新しい人が参加しているときには、いつも最初にやるエクササイズがあります。

それは、ハートセンターの働きが、ふだん気がつかないうちに誰にでも起こっていることを知ってもらうためのものです。

私が、ハート瞑想が大好きな理由のひとつに、ハートは誰にでもアクセスすることができるということがあります。

ふだんそれとはきづかないときにも、ハートは私たちの生活に顔をのぞかせています。

人と人が優しく触れ合っているときや、誰かが誰かに親切にしているとき、お母さんが赤ちゃんを大切に抱いて歩いているのを見たとき。
子どもを持つ親ならば、子供についてふと気になって気持ちがそちらに向いてしまうとき、ハートは働いています。

人間でなくても、動物との間にもハートはいつも働いています。

飼っているペットとの間の交流は、おもにハートのはたらきだとも言えます。

そのようなわけで、ハートは誰にでも経験のあるエネルギーのはたらきで、みなさんがそれぞれに経験を思い出すことができました。

ハートはとても身近なものなのです。

でも、それだけではありません。実はハートはとても深いものでもあるのです。

今日のハート瞑想の会のテーマは、「ハートの感情変容の力」でした。

中世ヨーロッパでは、鉛などの卑金属を貴金属である金に変えようとするこころみに、
ひとびとは真剣に取り組んでいました。

鉛から金!

できたら良いですね。

それを多くの人が夢見たのでした。

もちろん、その企ては成功しはしませんでしたが、そこに多くの情熱が注がれたのには、意味があります。

鉛と金は何が違うのでしょう?

もちろん金はわずかしか採掘されておらず、鉛に比べてとても希少価値があるものです。

でも、金が人間のこころを引き付けるのには、それ以上の意味があります。

金のもつヴァイブレーションは、私たちの内なる力を思い出させてくれるものなのです。

自分たちの魂には力があり、この人生で選んでいくことができるのだと感じさせてくれます。

私にはその機会はめったにありませんが、金を手にもつと、内側の何かが変わることに気づいている方もいるでしょう。

鉛にも鉛のはたらきがあります。

銅の箱と鉛の箱にそれぞれネズミを入れて行った実験があるそうです。

銅の箱に入れられたネズミは元気になり、鉛の箱に入れられたネズミは、弱っていきました。

鉛には生物のエネルギーを吸い取り、弱くするはたらきがあるようです。

キリストが水の上を歩いたという聖書にある話を、クリスチャンでなければバカバカしいと思ってしまうかもしれませんね。

私の師であるOshoは、こういった逸話は、ふつう解釈されているように物理的な外側の世界で起こったことではなく、内側の世界の話なのだ、とどこかで話していたことがあります。

キリストが水にぬれずに、水上をあるいたというのは、私たちのさまざまな感情の苦しみに足を取られることなく、自由に軽々とこの人生を歩いて行ったということの例えかもしれませんね。

同じことが錬金術にも言えるように感じます。

鉛のもつネガティブな感じは、私たちがときとして感じる、ネガティブと言える感情と似ているかもしれません。

怒りや悲しみ、憎しみ、恐怖、罪悪感、嫉妬……。

私たちはふだんの生活でこういった感情の乱れを良く経験します。

このような、いわゆるネガティブな感情を、私たちは良くないものとしてジャッジし、何とかなくそうとしたり、変えようとします。

それでもその感情はなくなりません。駄々っ子のようにそこにいすわっています。

最後にはあまりの苦しさに、感情を押しのけて、そんなものは存在しないのだというふりをすることにします。

忙しくしたり、テレビを見たり、映画に行ったり、友だちとおしゃべりしたり……。

いろいろな方法で、しつこく自分をつっつく感情から身をかわそうとするのです。

すごく疲れますね。

抑え込まれた感情は、最後には病気の症状として体に現れたり、無意識から私たちの振る舞いに影響を与えるようになります。

これが鉛の感情です。

ハートには、この鉛のような感情を金に変容する錬金術的な力が存在します。

「えっ、本当?」

と思いますよね。

「もし、そんなことができるのだったら、どれほど楽になるだろう」と。

これはハートの自然なはたらきです。

ハートには受け入れるというはたらきがあります。

どんな感情が内側で起こっても、ハートはただそれを受け入れます。

すると感情は居場所を見つけて、安らぎます。

私が最初にハートのこのはたらきについて、耳にしたとき、こういう言い方として聴きました。

『どんな感情も、それを100%受け入れたら、変容される』と。

それで、100%受け入れるというのがどんなものなのか、一生懸命探求しようとしてきたのでした。

あるとき、気がつきました。

受け入れるということは、ハートの自然なはたらきであり、いったんハートの中に自分がいれば、それは最初から100%なのだと。

そう、ハートを信頼すれば良いのです。

ハートのスペースに入ると、ハートはどんな感情でも、受け入れます。

乱れた感情は、愛されてこなかったのです。

愛されなかった小さな子供、おびえて、怒っている小さな子供のようなものです。

それをハートが受け入れ、愛すときに、その子は安らぎます。

そして、その感情は、隠しもっていた金のような、本質へと変容するのです。

ハートの錬金術的はたらきは、内側深くで起こります。

そのスペースにつながり、感情を愛すこと。

それはハートの自然なはたらきであり、ハート瞑想会の場では、参加した人みんなに起ることです。

そして、それは人生を変える力をもっています。

ユニティインスティチュートのハート瞑想トレーニングを卒業したひとたちが、各地でハート瞑想会を開いています。
興味がある人は、ユニティのニューズレターなどに載る情報を見てください。

そして、お近くの瞑想会にぜひ顔をだしてみてください。

ハートには、頭からみたら奇跡と感じられるようなたくさんのはたらきがあります。

愛や感謝、よろこび、慈愛、忍耐、許し。

ハートには知恵があります。

その知恵に耳を傾け、ハートの錬金術的変容の力が、乱れた感情を愛により変容するのを経験し、自分の中に生まれつき備わっている幸福を生み出すはたらきをぜひ経験してください。

                     トーショー(市場義人)記


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トーショーさん、ありがとうございました。m(_ _)m

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