「恩寵の法則」 18回 (イタリア編)
「恩寵の法則」 18回 (イタリア編)
このシリーズはイタリアで開催された「恩寵の法則」のコースでの内容の一部を20回のシリーズでご紹介します。
恩寵の法則では、さらにもっと大きなものとのつながりの中で人生を生きることを学んでいくことになります。
今回はその第18回目をお送りします
人生を本質から生きるための知恵をお楽しみください。
ちなみに、日本での「恩寵の法則」は2012年3月9日(金)~12日(日)
東京で開催されます。
https://unityinstitute.jp/schedule/booking.cgi?code=120309-11Pr_EL3_f
(はじめに)
何かに行き詰まってしまったとき、あなたならどう解決しますか?
問題は外側に生じているので、なんとかその問題の解決策を外側に求めてしまいがちです。
でも、よく言われることでもありますが、自分の身の回りで起こっていることは、実は自分の内側に起こっていることの反映だとも言われています。
世界的な精神的指導者とされているクリシュナムルティは、そのことを「あなたが世界だ」といういい方をしました。
よく例に出されることでもありますが、平和運動していたデモ隊が、暴力的な行動に走ってしまって、そこで戦争を起こしてしまうことがあります。
あるいは搾取のない、労働者みんなが平等である世界としての共産主義を求めて革命を起こしたのに、実際は資本主義に勝るとも劣らない不平等で不公平な搾取の独裁者支配の社会を作り上げてしまったり。
結局外側を変えようと思っても、人間の内面的なことが変わっていない限り、結局は同じことの繰り返しでしかありません。
そこで思い出さなければならないことがあります。
その行き詰まりと苦しみの原因は内側にあるのだと。
そしてその行き詰まりを解決するキーワードが二つあります。
それでは「恩寵の法則」18回をお楽しみください。
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18回
「行き詰まったときの解決策」
もし私たちが生きることの外側で行き詰まり、
そこにある障害物で行き詰まっているなら、思い出してください。
私たちが苦しむ理由はたったひとつ、内面につながれずに行き詰まっているからです。
そしてその解決策もただひとつ、自分の本質に気づくことです。
その第一歩として、二つのキーワードがあります。
それは「ここ」、「今」です。
最初のステップは「ここ」にいることです。
「ここ」は人生の外側の形あるものを表すキーワードですが、
「ここ」ではたくさんのことが起こりつづけているため、「ここ」に在ることは難しく感じます。
ですから通過すべき第一歩は、起こっているすべてとともに「ここ」にいることです。
自分にスペースをもたらします。
瞑想における最大の課題は、スペースを見つけはじめることです。
そうすれば、家が火事になって「ここから出ろ!」というとき、私たちは中心に駆けこもうとするでしょう。
自分が混乱しているとき、自分の中心を思い出して、そこに入ろうとしますが、そうはうまくいきません。
うまくいく別の方法があります。
それは、ただ「ここ」にいることです。
スペースを自分に招き入れてください。なぜなら動きを作りだすのはスペースだからです。
ものごとが流れだすのを許すのはスペースです。
ですから、それが第一歩になります。
スペースがものごとがシフトするのを可能にします。