「恩寵の法則」その10 (イタリア編)
「恩寵の法則」その10 (イタリア編)
このシリーズはイタリアで開催された「恩寵の法則」のコースでの内容の一部を20回のシリーズでご紹介します。
恩寵の法則では、さらにもっと大きなものとのつながりの中で人生を生きることを学んでいくことになります。
今回はその10回目です。
人生を本質から生きるための知恵をお楽しみください。
ちなみに、日本での「恩寵の法則」は2012年3月9日(金)~12日(日) 東京で開催されます。
https://unityinstitute.jp/schedule/booking.cgi?code=120309-11Pr_EL3_f
(はじめに)
日常生活では、私たちはいつも思考や感情の波の中にいるようです。
普段はすっかりその波の中に巻き込まれているので気がつかないのですが、ちょっとでも瞑想しようとすると大変です。
いつもは気がつかないでいるさまざまな考えや感情でいっぱいになり、普段思いつかないことまで思い出したりしてしまいます。
表層でわき起こる波にすっかり飲み込まれ、とても瞑想どころではありません。
でもそれらの表層にわき起こり、寄せては返す波を眺めているうちに、表層ではない部分があることに気づいてきます。
それにはまず、自分が表層にいるのだと気づくことが、そのきっかけにもなっていきます。
それでは、「恩寵の法則」第10回をお楽しみください。
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第10回:「表層にいるとき」
私たちが表層に捕らわれているとき、とめどなく続く思考でいっぱいになっています。
それだけではなく、同時にさまざまな感情にも捕らわれています。感情的気分のなかにいます。
自分ひとりでいる時でさえ、私たちは感情をもっています。
あるときは悲しく、あるときは落ち込み、あるときは動揺しています。
またあるときは気分が良く、楽観的な感じです。
私たちが表層にいるときには絶えざる感情の流れのなかにいます。
そしてもちろん、人と交わると、そこにはたくさんの感情があります。
ガールフレンドやボーイフレンドと一緒にいるときは、それがほんのわずかの時間であっても、たくさんの感情が行き交うものです。
彼女が何かを言い、そしてそれに対して何かを言い返す、それだけで突然、さまざまな感情がわき起こってきます。
ですから私たちが人と関係性を持つことで、たくさんの感情が噴出します。
感情があることに気づくと、そこにはにはたくさんの思考もあることに気づきます――考えて、考えて、考えています。
例えばガールフレンドが自分の心理的ボタンを押すと、思考だけでなくたくさんの感情が起こります。
ですからただ表層にいるときは、私たちは絶え間のない感情と思考の流れのなかにいるわけです。