「恩寵の法則」その8 (イタリア編)
「恩寵の法則」その8 (イタリア編)
このシリーズはイタリアで開催された「恩寵の法則」のコースでの内容の一部を20回
のシリーズでご紹介します。
恩寵の法則では、さらにもっと大きなものとのつながりの中で人生を生きることを学
んでいくことになります。
今回はその8回目です。
人生を本質から生きるための知恵をお楽しみください。
ちなみに、日本での「恩寵の法則」は2012年3月9日(金)~12日(日) 東京で開催
されます。
https://unityinstitute.jp/schedule/booking.cgi?code=120309-11Pr_EL3_f
(はじめに)
私たちがこうして空気を吸って生きているのに、その空気の存在に気づくことはまれなことです。
海の魚が海の存在に気づかないように。
「僕は海のことをいやというほど聞かされたのに、それがどこにあるのか見たことがない」と尋ねてまわった若い魚の話があります。
年寄りの魚はその若い魚にいいました。
「馬鹿なことをいうものではない。我々は海の中にいるのだ。我々が海なのだ。我々はその中から生まれその中へと消えていく。我々は海の中の波にほかならない」と。
「あなたは宇宙の中に波のように生じ、いつの日にか宇宙の中へと消えていく。
この宇宙は客観的なものではなく、何か主観的なものだ。
それは何かあなたの最も内なる中心的な部分と結びついているものだ。
もしあなたが自分自身を見いだしたとしたら、あなたは海のすべてを、空のすべてを、そのすべての星とともに、そのすべての花とともに、そのすべての鳥とともに見いだしたことになる。
自己を見いだすということは、すべてを見いだすことだ。
そして自己を見逃せば。。。
宮殿を、帝国を、莫大な富を持っていたとしても・・・
すべては無駄となる」
「道元」OSHO
「恩寵とつながる」とはその「自己を見いだすこと」ともいえるのかもしれません。
それでは「恩寵の法則」第8回をお楽しみください。
。。。。。。。。。。。。。。。。。
第8回:「恩寵とつながる」
あなたは自分であることを学ぶ必要はありませんが、あなたは自転車の乗り方を学ぶ必要はあります。
それはひとつのスキルです。
しかしこれらの内なる本質はスキルではありません。
それはすでにあなたの中にあるものなのです。
ですから、
私が皆さんに恩寵とつながってくださいと言ったら、
あなたはそれに気づくだけで、すぐにそれにつながることができました。
なぜなら、恩寵はすでにあなたのなかにあるからです。
私たちはただこの機会を使って、私たちの中にある本質の様々な側面に気づいているだけなのです。
これがここで実際に起こっていることのすべてです。
それはごく単純なことです。
私たちは皆さんに恩寵のなかへの入り方を教えているのではありません。
私たちは「内側をのぞいて見てください、そこにあるものを見つけてください」と言っているだけなのです。
今もしあなたが、もっと深く自分の中心へと進み続ければ、そこにはただの空間、この部屋の空間のような沈黙があるだけです。
私たちがどのようにしてその空間にいるのかは神秘です。
通常私たちは自分の生命とはエネルギーだと考えます。
しかし、事実はそのエネルギーはすべて空中に浮遊して踊っているのです。
科学者はこのことをついに発見してしまいました。
私たちは小さな原子と陽子と中性子でできているにすぎません。
しかもこのすべててが空中で動いて踊っているのです。
空間もまた、血液や骨と同じように私たちの本質の一部であり、私たちが空間に気づき、空間としての自分の本質に気づくようになると、そこから人生に得られるものは途方もありません。
その空間は、仏陀の教えでは「空」として知られています。
あなたがその「空」に気づくようになると、あなたは恩寵に気づくようになります。
それがあなたが生まれながらに持っているひとつの資質です。
恩寵とは、ただ単に生命とシンクロした流れのなかにいるということです。
それは何もスピリチュアルなことでも、神秘的でも、魔術的なことでもありません。