先日チームの子が野球肩と診断された為「野球肩」について・・・
野球肩と言われるものには「インピンジメント症候群」「回旋筋腱板損傷」「肩甲上腕神経損傷」「上腕骨骨端線離開」などがあげられます。
この中で子供に多いのが「上腕骨骨端線離開」です。
チームの子もそれでした。
では、なぜこの疾患になるのかというと、投球動作の際には捻じれる力と腕が振られて遠心性に引っ張られる力の二つが起こります。これにより元々弱い骨端線(が骨端線とは言い換えれば成長軟骨ですね)引き離される為におこります。言ってみれば疲労骨折のような感じだと理解していただいて構いません。
主に、投球時の肩前方での痛みから始まり、肩甲骨部や上腕にまで波及することもあります。
約1~3か月のノースローで痛みはなくなり予後は良好な場合が多いです。しかしノースローの時期を早めたりすると再発したり将来血行障害などがのこることもあります。
オーバーユースが原因としてあげられますが、専門医の見解の多くは投球フォームにありました。以前お話を伺った専門医の方も「肩甲骨の動きとロックを指導できない人が野球を教えているからだ」とおっしゃられていました。
少年野球に関わる人間として心に残ったのを覚えています。
予防としては肩関節のストレッチがよいと思います。肩関節といっても肩甲骨の柔軟性を高めるほうのです。
スポーツをしていたら子供とはいえ怪我は付き物です。
しかし少しでもリスクを回避できるような環境は大人が作っていかないといけないと改めて思いました。
その他の疾患については又の機会に・・・