ゆにちゃん便り5月号です。 | 流れるまんま

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整体ナビゲーターゆにちゃんの日記

立夏を過ぎ、お山では、藤の花、つつじ、椎(しい)の花盛りが過ぎ、木々たちの緑がますます濃くなり、ミカンの花がどこからともなく薫る季節になりました。






生命力が満ちていく初夏、みなさんいかがお過ごしでしょうか?「ゆにちゃん便り5月号」です。

どんな厳しい状況でも、様々な環境の変化に対し、あらゆる工夫をこらして、生きていこうとしてくれるこの素晴らしい体さんについて、今月も学んで参りましょう。

毎年のことですが、5月といえばテーマは「汗」です。みなさんが知ってる「汗」とは少し変わった視点から、めぐる季節と体に寄り沿う生活、整体的生活の知恵をみなさまと学んで参りたいと思います。



「汗」の働きと聞いたら、何を思い浮かべますか?



ヒトの体は、寒くなると筋肉やヒフを引き締め、熱を逃がさないようにし、暖かくなるとヒフを開き、汗を出し、汗が蒸発とする時に熱を蒸散させ、体温を一定に保ち、カメやヘビなどの変温動物と違い一年中活動できる自由を得ています。



汗の作用はそれだけではありません。
汗は舐めてみると、しょっぱいですよね!



そうです!塩の調整もしているのです。
汗を出すことによって、ゆるまなくなった筋肉から塩分を抜くことで疲労を取り除いているのです。
だから体を適度に動かして汗を出せた時は、体がスッキリしてくるのです。
汗が出にくい人はやはり緊張が抜けにくくなって高まり体がこわばったり、重くなるのです。自分では弛めないくらい緊張した体は風邪を引き込んで熱を出して、汗をかいて、血流と免疫力を高め、体を弛め、スッキリ、サッパリ軽くなるのです。




さらに冷やしたり、疲労が強く腎臓がくたびれたり、体の毒素が溜まり過ぎたりした場合、おしっこだけではなく、汗からも毒素を排出してくれます。
みなさんも経験あると思いますが、毒素が多くなると汗がベトベトしたり、黄色っぽい色が付いたり、においが強くなってきます。



この塩加減が、実は性の働きとも関係しているから驚きです!
塩には体を緊張させ、引き締める働きがあり、性の高まりというのはこの緊張して引き締まることと同調しているのです。
おしっこを通して捨てられる以上に塩分が過剰になると、気が荒くなったり、腎臓を壊しますが、逆に塩分が足らなくなるとヒトは元気を失うのです。



ヒトは食べることによって得たエネルギーを大きく分けてこの二つ、自分の体を維持するためと、種族を増やすこと(性行為や誰かを守るために働くことなど)のみに使っているのですが、エネルギーが余ってくると、体は緊張し、引き締まり過ぎて壊れてくるので、いろんな余剰エネルギーの分散方法を無意識の内に体はとっていきます。



このひとつとして、汗の作用は、余剰の性を分散する側面が非常に強いのです。
性欲をゆるめるために旺盛な食欲が出ていることもあり、これらの毒素を古くならない内に次々と排泄させていく必要があるのです。



たとえばコレステロールなども性の余剰分をいつでも使用可能な状態にして貯蔵しているのですが、過剰状態になると使用不能のまま、血管にたまったり、石のようなものに化けて、胆石や腎臓結石になったりします。



なので、一年で一番生命活動がさかんでエネルギーを発散させたい要求が出てきている夏にしっかり汗を流しておくことが、余剰エネルギーをしっかり発散させて、体の中を新しくする働きになるのです。



しかも、5月はその準備段階なのでしっかり体を動かして汗をかき、汗のかける体に仕上げることで、
湿度が高く皮膚の伸び縮みが悪くなり、汗がかきにくくなる梅雨や夏をいい状態で過ごせるようになるのです。



この準備が出来ていないままでは、汗をうまくかくけずに、腎臓に負担がかかり、体が重く怠い方、全く関係のなさそうなのどや耳、膝などを痛める方が多くなるのです。
あまりにも鈍い体はこの時期に高熱を出したり、直接、発汗に関する皮膚や呼吸器に炎症を起こして働きを活発にしてこようとしてきます。
肺炎・麻疹や風疹が春先から流行り出すのもやはりこのためかも知れませんね。




この汗をかくということと関係している背骨が、先月でもご紹介しました胸椎5番という骨で、ここの動きが悪いと汗がでにくくなります。
この背骨の動きを決定しているのは後頭部の真ん中、延髄というところです。




自分で出来るセルフケアとしては、眠りの質の悪い方は後頭部をこんにゃく湿布や熱めのタオルで温めるといいです。胸椎5番は肩甲骨の動きと連動しているので、両手振り運動やペンギンン体操なども有効です。




梅雨は意外と冷えるので、冷えの影響で、体が重く怠い方や、のどが痛い方は、靴下の重ね履きや足湯や腎臓の働きを高める体操が有効です。




↓を参考にしてください。

アメブロ「流れるまんま」
「肩甲骨の動きをよくするセルフケア」






「後頭部の温湿布」





YouTube「ゆにチャンネル」
「腎臓の働きを高める体操」 







これらはすべて胸椎5番を中心とした呼吸器、泌尿器、発汗、皮膚、に関する働きを活発にする方法です。




さらに息苦しい方は太ももの裏側を伸ばすストレッチ、仰向けに寝転がって足を片方ずつ、膝を曲げずに上げていくと太ももの裏側がピキッと痛くなるやつをしてるといいですよ~
もしくは、かなりの大股で20~30歩、歩くのも有効です。




先月と重複する内容ではありますが大切なので細かく説明しました。



ちなみに汗がかける体は呼吸も深くなるので、睡眠の質も高まります。この時期、何をするにも億劫だったり、息苦しかったり、眠りの質が悪い方は是非!上のセルフケアと適度な運動でしっかり汗をかいてみてくださいね(^O^)/



それから、ここなんです!!



汗ばむシーズンになりましたね。
汗と一緒にいろいろな毒素が排泄されているだけに、このかいた汗を冷たい風にあてて引っ込ますのは、様々な悪影響が出てしまうということをお伝えしたいのです。特に首の汗を引っ込めるのがもっとも怖く、脳溢血や脳血栓、脳梗塞、くも膜下出血の原因ともなります。他にも汗の内攻は、だるさ、視力の低下、神経痛、リュウマチなどなど、いろいろな問題になりますので気を付けてください。




汗を引っ込めたと思ったら(体が冷房病のときのように重だるくなったりする)その時は先ほどのセルフケア、特に後頭部を温めるということと、太ももの裏の筋肉をゆるめるといいですよ。これからの季節は、汗の処理、小まめに拭き取る、着替えるなどで対応していただければと思います。




梅雨になると、湿度が高くなり、湿気が肌にまとわりつき、汗がかきにくくなり、汗による排泄がしにくくなり、おしっこでの排泄が忙しくなるため腎臓の負担が大きくなります。




梅雨時期に、足を冷すと腎臓の働きが低下し、その影響で胃酸が濃くなり、食べ過ぎたりして、さらに排毒が滞り、自家中毒を起こしやすくなりますので、引き続き冷え対策などには気をつけてくださいね。
6月には膀胱炎が多くなるのですが、これも冷えですから、なった場合は朝晩に足湯をキッチリしていると、上手く経過できますよ~(^O^)/



まだまだ、言いたいこと盛りだくさんですが、今月はここまで~