「腰の硬さ」と「鈍り」と「頑固さ」と「症状」 | 流れるまんま

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整体ナビゲーターゆにちゃんの日記

先日、坐骨神経痛で長らく整体指導していた方が症状がなくなったとおっしゃられていました。


痛みがひどかった最初のころは、数日間隔で少し安定してからは1週に一回、近頃は2~3週に一回


くらいのペースで全11回で2か月半で症状が治まりました。


よく勘違いされることが多いのですが・・・



私たちの整体は治療ではありません。



どんな病気でもどんな症状の方でも、背骨と骨盤を観察し、


その方の動きの悪くなった部分の運動調整と、その原因となる生活習慣の指導をするのみです。


背骨と骨盤の動きが出てきて、その方が背骨と骨盤の動きが悪くなる原因となることを止めるか


減らせば、自分自身の自己治癒力で勝手に治っていくのです。



これはいつも指導していて思うことなのですが、すべての症状の一番の原因は


やはり、「気付けなくなること」なんですよね。


どういう訳かは知らないけども、左右どちらかの腰が極端に硬い人ほど


その傾向が強いのです。


みなさんは「気付けない」と言われてもピンッ!とこないと思います。


この坐骨神経痛の方も、ものすごく右の腰の一部分が硬かったのです。


最初に整体指導した時も上向きに寝ると足がすぐに痛くなり足を曲げないと寝ていられない


状態でしたが、真面目な自営業の職人さんなので仕事も休もうとはしませんでしたし、


おそらく、指導したことも全然実践してくれてない様子でした。


このように、いわゆる「頑固」と言われる状態が「気が付いていない」と言う状態なのです。


自分では「気付いていないこと」に「気付いていない」


痛みや困っていることをしっかり感じれていない、だからやり過ぎるのです。


これを整体の世界では「鈍り」というのです。


しかし、整体を繰り返す内に少しづつですが腰以外の緊張が解消していき、


一番動きの悪い部分だけが残ってき出した頃に、本人さんの方から仕事の仕方や、


冷えが悪いかもしれないと言うことを理解し、何とかしようという動きが出てきました。


その内、仕事を調整して温泉にも行くようになりだした頃に腰の弾力も少しづつ出始め、


仕事中に出ていた痛みも軽減していき、先日、遂に症状が全くなくなったということになりました。


その時にご本人さんは、この仕事を続けるのならやはり体のメンテナンスは必要であると


ご自分からおっしゃられていました。


念のため腰の方をチェックしたのですが(笑)


完璧とも言えないですが、かなりの弾力が出ていました!



不思議なお話ですが、理屈ではなく体が変われば、感受性まで変わることが多いのです。


今まで心の問題だと思っていたことでも、体の状態がそうさせていることもあるということを


実感することがよくあります。


整体指導とは、体を整えることから、この鈍りを解消し、自分自身の感覚で環境の変化を


敏感に察知し、その方なりのやり方で的確にスムーズに動けるようにするためにあるものだと


ゆにちゃんは思っています。


ゆにちゃんの整体指導を受けてくださる方によく言われていること


「ゆにちゃんの整体はよく分からないけど、よく分からない内に良くなっていく。」


これは、体を調整することで体の感度と共に本来の自分の気付きが復活し、


自分自身の力でよく気付くようになり、気付けば、原因が勝手に減り、壊す量が少なくなる


様になり、どんどんと体の血流がよくなり、生命活動が活発になってくるので治りやすくなって、


しまいには治ってしまうということなのです。


それが自然なんですよね~


鈍ってても、敏感になってても本人は全然分かりませんから・・・


でも、ひとつだけハッキリしていることは敏感なら、不調が少なくなるし、あっても自分の力のみで


治るし、長続きしなくなります。



ゆにちゃんが勝手に思っていることですが、


おそらく最初から何も必要なくて「気付けなく」なってたところが変われば、全部変わるんだと思い


ます。


整体はそのきっかけに過ぎない。


いつも、師匠が言って下さるように


「真理は、シンプル!」



同じ人間を観ているのだけれども、今までにない新しい視点!


骨盤と背骨から観た人間そのまんまを捉えた人間学!


そんな素晴らしい整体の智慧がもっと世の中に伝わればいいなと思っています。