「どっちも大切」 | 流れるまんま

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整体ナビゲーターゆにちゃんの日記

壊す働きと、作る働き


この二つで新陳代謝と呼びます。


健康になりたいという方の殆どは、


不調や症状がでないことを健康だと思っています。


しかし、体のことをよく観察してみれば


すぐにそれは偏った考え方と気付くのです。


例えばです。


正座をして、膝を突き合わせてゆにちゃんとお話していたとしましょう。


最初はお話に集中しているので何とも感じませんが、


時間が経つにつれ、何やら足に違和感を感じていきます。


しかしながら、ゆにちゃんがキチンと正座し、しかも真剣にお話しているので


お話の腰を折ってしまっては悪いので我慢したとしましょう。


すると、今度は痛みが出てきます。


それでも我慢していると、今度は足がしびれてきます。


これ以上に我慢すると、足の感覚がなくなってきて不安になり


もうお話どころではなく、どのように言い訳して立とうかと考えるばかりになりますね。


そして、ゆにちゃんに「おトイレに行っていいですか?」と、


なんとか最善の脱出方法で立ち上がりに成功します。


すると一時のしびれを経て、足は事なきを得るのです。


一見、当たり前のこの風景ですが・・・


これぞ、人間がひとつのことをやり過ぎて体を壊さないための大自然の知恵なのです。


正座しすぎるとその姿勢から足の血流が阻害されます。


すると体は私たちに違和感や不快感という形で


「このままだと体が壊れてしまいますよ」


ということを知らせてくれます。


人間は嫌な感じがすると、それを放っておけないようにできていますので、


違和感や不快感があることによって正座をやめたくなるのです。


それでも正座を継続すると、より不快感はレベルアップし痛みに変化します。


もうこれはただの警告ではなく、痛みを出すことによりそこに意識を集中させ


血流を集めることで新陳代謝を高め、同時に体の修復作業も始まっているのです。


これでも立ち上がってくれない場合は、さらにしびれを使い、体を振動させることにより


血流を回復させようとします。


さらにこれでもダメな場合は不安などを使い、早く立ち上がるように促します。


私たちが知らないだけで体はこのように命を守ろうとしているのです。


では、この働きがすべてなければ、どうなるか?


つまり、痛くもなく、しびれもなく、不安もなければどうなるか?


おそらく、立つ必要性を感じないので座り続け、やがて足は血流が悪くなることによって


床ずれのように細胞が壊死するまで座っています。


老人の床ずれは細胞が壊死して骨まで見えているのに痛くないことが多いのですが、


整体をして身体が整いだしたら、急に痛がりはじめ、そうなると急に肉が盛って治ってくるそうです。


人間は痛むことによって、そこに故障があることに気付き、治すための物質が痛みのある所へ


集まって治るシステムなのです。 しかも熱や炎症を起こすことにより、血流を良くし


新陳代謝を高めようとするのです。



では、お話を最初の話に戻します。


不調や症状は無いことが健康と言えるのでしょうか?


もちろん、何かをやり過ぎればすぐに反応できる体を持ち、


何もなくて症状が出ないのはいいことだと言えます。


しかし、何かをやり過ぎているのにもかかわらず、それを感じれず、


しかも、それに対する治癒反応(痛み・熱・しびれ・違和感・不快感)も出ないのは問題と言えます。


実は病気や不調というのが壊す働きであり、生命に最初から備わっている生命を守るシステム


だったとしたら・・・


一番最初にお伝えしたように、人間の体は壊す働きと作る働きで常に新しくなり生きているのです。


確かに痛み・しびれ・熱・違和感・不快感などは不愉快で自分の都合にはあいませんが、


もともと二つで一つの機能を分断し、どちらか片方だけを是とすることに無理が


あるのではないでしょうか?


正座し過ぎて痛みが出たり、しびれたりするのは体の失敗ではありません。


では、何が失敗だったのか?


もうお分かりですね(笑)


正座してて痛みが出たら、痛み止め飲みますか?


しびれが出たらしびれを和らげる点滴しますか?


不安になったらそういうお薬飲みますか?


こうやって考えればとても簡単な理屈なんですが・・・


病気や不調の多くはこれと同じ理屈で起こっていることが多いのも事実なんです。


この病気や症状は、本当に体の失敗なのか?


そんな風に考えれば、不調や病気の治し方も変わってくるのではないのでしょうか?



ゆにちゃんがたまに行ってる愛媛県松山の自然歯科診療所さんが


おもしろい記事アップされてたんで、興味のある方は見てみてくださいね~♪


自然歯科sizさんのブログ