整体では「経過する」という考え方があります。
体には環境の変化に対して、無意識に自分を変化させ
その環境に適応するという力が具わっています。
つまり、体に起こることはすべて今の環境に対しての
生きるための適応行動ということなのです。
例えば、
ひとつのことをし過ぎれば、体が壊れてしまいます。
なので体はこれらをやめさせるように不快感や痛みなど
を出してやめさせようとしてきます。
この不快感や痛みは、意外かも知れませんが適応行動による
体の変化なのです。
では、この不快感や痛みがなければどうなるでしょう?
もう言わなくてもお分かりですね!
シンプルに考えれば、体の要求通りに行動すれば、
その間に体は修復作業(症状自体が体を修復する働きをしている)
をして復活し、不快感や痛みなどを出す必要がなくなり元気になります。
流れで言えば、
やり過ぎがあり(環境の変化)→症状が出て(適応行動)→元気になる(適応完了)
実際は、症状だけに気を奪われてこの症状だけを治そうとしていることが多いのです。
でも、症状とは何か?
「経過させる」とは、
このみなさんが症状と呼んでいる適応行動を存分に発揮させ、速やかに適応を
完了させることなのです。
大切なのは体に起こっていることが悪者ではないということです!
むしろ、このお陰で私たちは生きれているのです。
もちろん、体が最悪の状態では適応をしている途中でその変化に耐えきれず
死んでしまうこともありますが、症状はあくまで生きるための適応行動なのです。
では、本当の原因は何か?
それは症状という適応行動を起こさなければならないような状況にしてしまった
自分の生き方というこになります。
起こったことはもう結果なのでそれを全うさせてあげる。
私たちに出来ることは体がやりたいことを素直にできるよにしてあげるために
環境(生き方)を整えてあげることであって、自然な経過を乱さないようすることです。
何をやってもなかなか治らないことがある方は、もう一度自分の生き方と起こっ
ていることについて考え直してみれば何かのヒントになるかもしれませんね!
「体は自然に完全です。」
すべてが無意識による生きるための適応行動なのです。