「呼吸法」
いろいろありますよね。
野口先生の「人間の探求」という本におもしろいこと書いてあったので
紹介してみたいと思います。
よく耳にする腹式呼吸ですが、実は特定の時間する場合は呼吸を訓練するのに
秀れているのですが、やり過ぎると鳩尾(みぞおち)に力が這入ってしまい害があるとのことです。
鳩尾に力が這入っていると全身が堅くなってしまって弛まない。そのために緊張過剰状態になり
頭の血が下がらなくなるらしいです。
禅をする方などに脳溢血が多いというのはこのためだということです。
呼吸を意識して懸命に行えば鳩尾が固くなるが、体はこの鳩尾が固くなるのを避けるために姿勢を
崩してこれを防ぐんだそうです。しかし、座禅では姿勢を正すことを要求されます。
これが良くないそうです。
姿勢を無理して努力で正せばいよいよ鳩尾は固くなるのです。
なぜ、腹式呼吸を行うと姿勢が崩れるかというと、そういう人はもともと体が歪んでいろため
その歪みに適う姿勢をとらないと深呼吸しにくいからだそうです。
だから、深呼吸しようとすると形が崩れ、崩すまいとすれば息が鳩尾につかえて腹に這入らない
のです。
正座して楽に腹に息の吸い込めるようなら歪んでない。そういう人なら訓練しなくても
腹で呼吸できるので練習しなくても良いということです(笑)
深呼吸させると少しでも歪みのある人は姿勢を崩してその歪みを現すので歪みの観察法
として腹式呼吸は便利だと野口先生は書いておられました。
それだけではなく、ちょっとした心配事があっただけでも息は深く這入らないし、イライラを抑え
たり、不安があっても鳩尾は固くなりますので、心身を弛めずには腹での呼吸はできないとい
うことです。
体の歪んでる人はそうしないと弛めないので形を崩している。
その無理を抑えて真直ぐにしようとするから妙なところへ力が這入ってしまって鳩尾が固くなる。
形を正して深く呼吸させようとしたところに、良いはずの方法で害を招いてしまうことがあるという
お話でした。
形だけを整えて、大事なこと見落としていることよくあります←反省!!
その時のその体の要求に沿った健康法を選びたいものです。
次回は、「人間の探求」に書いてありました、体のリズムを整える呼吸法などを紹介したいと
考えております。よろしければ、チェックしてみてくださいね!