幼い頃のある日
家に帰ると何やら甘い香りが漂っていた。
多分それが初めての事だったからよく覚えているんだと思う。
それは甘いクッキーの香りだった。
当時は電子レンジは無く、オーブントースターで
焼いたもので、レシピも適当で。
見栄えも市販品のような感じではなく
地味な焼き菓子だったのを覚えてる。
母親に促され、手を洗ってクッキーを一つ摘んで口に入れた。
まだほんのり温かくサクッと口の中でほどけた。
派手な美味しさは無く、甘くて優しい味がした。
私にとって初めての手作りのクッキーの味だった。
それから私もお菓子作りをするようになった。
環境は全然整っていないし、便利な道具もなく、レシピ本もなく、材料を適当に混ぜ合わせたもので、人様には食べさせられない様なものだったけど、作った私は大満足だった。
もしかしたらその経験は今に続いている、私の原点かもしれない。
わからなくても触ってみる、やってみる、体験してみて掴む。
ただ私のそれは、無謀で危険な事ではなく、大人の目で安全に守られた中やっていたこと。
自分一人でやっていたのではない。
側に誰かの目があった。
私はずっとネグレクトに近い放置された環境だと思って生きてきたけど、高い視点から見ると祈りに近い優しい目で、充分に守られていたのだと思う。
ないものねだり…
有れば不足を言い、無ければ拗ねる。
視野が狭く未熟だと物事を捻じ曲げ現実を歪めて捉えてしまうことがある。
大人になった今、そんな未熟な自分を振り返り、淡く懐かしい思い出に換えることもできます。
過去の記憶は思い出すたびに自分の想いをのせて都度更新されていく。
自分の都合のいい記憶に。
今、自分が真実として記憶していること
それはもしかしたら過去を都合よく書き換えているのかもしれません。
自分にとっての真実と、他人にとっての真実は違う。
自分の記憶を真実として強引に突き通すことに大した意味はないこともわかります。
先日は甘栗と黒豆のパウンドケーキを作ったので
今日はチョコチャンクスコーンを作ってみました♪
サクッ ホロッ💕
カフェインレスのドリンクと供に、ほっとする癒しのひと時でした☺️
