新国 神々のたそがれ4日
すばらしいワグナーを聞いた。大満足で幸せ。
何よりオケが深い愛情を持って演奏してくれた。...
特に感動したのは1幕指輪を取り上げた後のこの上なく上品な弦 2幕ハーゲンの角笛の原始的で生々しい響き(これは特筆)エンディング婚礼の輝かしい音。3幕Bの自己犠牲の情感豊かなフルオケ 挙げたらキリが無いが とにかく音が良い。 いつも聞く東フィルより弦も金管も読響のほうが一段上だ(演奏というより楽器の音が良い)。ピットに慣れない読響を鍛えた飯守の功績だろう。
歌手もすべて良かったが 特にジークフリートは声に余裕があり 人生最高のジークフリートを聞いた思い。ワグナー歌いはこうでなくちゃ! 日本人キャストのグートルーネとアルベリヒにも感激した。 グンターもハーゲンも好 みの声で文句なし。
舞台はシンプルだが シェロー以後の良き時代の伝統的様式が実に落ちついていてしっくり来た。
合奏団ZERO ブルックナー7番@杉並公会堂
このオケは創設当時からたびたび聞いて来たが こんなに良く鳴るオケだったけ?と思うほど良く鳴らしきった演奏だった。特に弦はその音色含めてすばらしく 相対的に弱いと感じる金管をかき消すほど朗々と鳴った。10年間の成長ぶりを思い知る。同時に 一貫してリードしてきた友人のマエストロQちゃんの指導力の卓越さに万感の思い。
モツのピアノ協奏曲20番は重い音楽だが ピアニストもオケも乗りに乗ってうきうきした感じで演奏する。実に充実した音楽になった。
...ブルックナー7番は上記の充実した音と安定した解釈で
プロ並みの名演を楽しめた。
次回はマーラー9番に挑む合奏団ZERO。これを鳴らしきればまた1歩レベルアップしたオケになるだろう。
見た演目
ワグナー 妖精 オランダ人 タンホイザー ローエングリン トリスタン マイスター RING4部作 パルジファル
プッチーニ マノン ボエーム トスカ 蝶々夫人 西部の娘 トゥーランドット 3部作
ヴェルディ マクベス トロヴァトーレ リゴレット 椿姫 シモンボッカ アイーダ ドンカルロ オテロ 運命の力 ファルスタッフ
シュトラウス サロメ バラの騎士 ナクソス アラベラ 影の無い女 ダフネ ダナエ カプリッチョ
モツ フィガロ ドンジョ 偽の女庭師 イドメネオ 魔笛
コジ 後宮
フィデリオ こうもり セビリアの理髪師 シンデレラ エロディアード 青ひげ 3文オペラ カルメン ルチア 道化師 カバレリア 天国と地獄 ホフマン物語 ロドリーグとシメーヌ Aシェニエ ルクレブール フェードラ メディア 愛の妙薬 夢遊病の娘 カプレッティと ルイーズ ミニヨン イリス ゲノフェーフ ァ マダム無遠慮 死の都 カルメル修道女 マクロプロス 火の鳥 古事記 金閣寺 忠臣蔵外伝 神風 夕鶴 ひかりごけ 天守物語 愛の白夜 遠い帆 沈黙 けさともりとう
アルバートヘリング カリューリヴァー ピーターグライムス マクベス夫人 修道院の婚約 シラノベルジュラック カルディヤック
こんなもんだ。
マーラー9番 山田和樹 日本フィル@BUNKAMURA
チクルス最後の9番。
きれいな演奏で これまで聞いてきた 抒情性を強く出した路線の演奏。弱音が実に美しく山田らしい。が、全体としては少し淡白すぎて 9番独自の異常性というか特異性を感じるにいたらなかった。
...グロテスクで唐突で躁鬱で 熱にうなされたような狂喜と深い 絶望が交錯する9番のおもしろさは感じなかった。音がやさしすぎるし鋭いエッジが立っていない。
それでもホルンや弦のソロなどすばらしい音を満喫できた良いコンサートだった。
ジークフリート 14日新国
演出 歌唱 オケ いづれも安定した良いプロダクションで じっくり聞き込んで堪能できた。
オケはうまいし 歌手も役柄にぴったりの個性的な声質で
演出はオーソドックスなフリードリヒで違和感がない。
実に贅沢な 世界レベルのパフォーマンスだ。安定しすぎていてある意味刺激が無いともいえるが。
1幕鍛冶屋場面はオケ 歌唱とも迫力がイマイチ物足りないと感じたが まあ指揮者の好みだろう。頂点はラストに持って行く作戦。そのギャップで3幕の盛り上がり方がすばらしく思えてすごく感動した。特にブリュンヒルデは情感ある声でぐいぐい引き込まれた。
長丁場、もちろんぐったり疲れたが 腰が痛くなら ないで終わりまで楽しめたのがうれしい。
ロジェヴェン ブルックナー5番シャルク版@池袋
誰もが省略されまくって60分に短縮されて 金管がばりばるうなる爆演を疑わなかった。なにしろ全集でロシアンブラスを炸裂させてチャイコフスキーかショスタコのような爆演を演じたロジェヴェンだ。
現にチラシにはブルックナーは爆発だ と。
プログラムにも63分 と。
しかし今夜 今まで聞いたことのないブルックナーが聴かれた。
頭のピチカートを聞いて その悠々たる独特のテンポ感というか独特の情緒に涙が出そうになった。なんだこの美しさは!
チェリビダッケのテンポに近いが情緒がもっと繊細だ。その美しさはしばしば現れる休止=無音の美しさまでも引き立てた。この散文詩のような情感もまたブルックナーの真髄のひとつだと 聴き進むうちに思い知る。
2楽章は 先が見通せない迷路 というか あえて言えば幽玄な日本庭園を歩む武満徹の音楽を聴いているような気分になる。
このままだと3楽章でダレかねない。。。しかしそこはシャルク版のゆえんなのかスケルツオの繰り返しが大幅に省略されてダレないうちにフィナーレへ。
そしてついにコーダ 10人以上追加された金管がいっせいに
起立し シンバル2組&トライアングルも加えて まるで1812年を聴いているようなドハデでロシア的なサウンドを
これを食らえ!というように爆発させた。
すんばらし~~~~~ブルックナーとか関係なくとにかくすばらしいとしか言えないんだよね、これは!
終わるとロジェヴェン バシン!と譜面台を叩いて
思い知ったか!!!というアピール^^
会場大爆笑^^^^^^^(演奏時間80分)
シャルク版こんなにすばらしいんなら 俺はこれからずっとシャルク版でいいや。。。。という気分になったよ^^
チェロのトップは大好きなチェリスト遠藤まりさんになっていた。
アフターは 上機嫌な姫たちとブルクナー団オフ会で わいわいやはり80分しゃべり通して。。。。今はぐったり^^;
山田和樹 日フィルのマーラー7番@bunkamura
初めて山田の指揮を聞いたけど 一瞬の隙も無い緊張感とメリハリと輝きに満ちたマーラーを満喫。これは名演だ。
マーラーの交響曲でもっとも繊細で 弦楽器のソロが多々活躍する7番。今回その弦が聞きたくて最前列の席で聞いたので 弦楽器の繊細な駆け引きが鮮明に聞こえてすばらしかった。...
中でも3楽章の美しいオーケストレーションに大感動。
次の8,9番も大いに期待できる。
最初に演奏された武満のdreamtimeはあまり好きではない凡庸な作品で 自分には余分だった。同じ夢シリーズであれば たとえば DREAM WINDOWなどが聴きたかった。
8,9番では 星 島 、弦楽のレクイエムが演奏されるので期待。
