沖田峯子 人生をクリエイトする。 -14ページ目

沖田峯子 人生をクリエイトする。

日々思うこと、創作のこと、大好きな映画鑑賞などなど好きなことだけを自由に書き綴っています。

 

昨日の続きです。

 

私、初めて痴漢を捕まえました。

 

こういった経験は被害者にとって貴重な情報になると思うのでシェアしていきたいと思います。

 

まずは私のこれまでの経験の話から。

 

初めて痴漢に遭ったのは上京してから。19歳の時、千代田線です。

 

中学生の頃は徒歩通学で、高校は岐阜行きの各駅しか止まらない下り線に乗っていたので、乗り合わせるのはほぼ同じ学生ばかりで大人はいなかった。だから痴漢に遭うことはなかったんです。

 

つまり、痴漢をするのは大人の男。これは99%といって間違いありません。

 

 

それからというもの1年に数回。これまで腐るほど痴漢に遭って来ました。埼京線はほぼ毎回ありましたね。

 

そして、だいたい犯人は特定できます。

 

奴らは平然としているつもりでしょうが、明らかに他の人とテンションが違うのですぐ分かります。ギラギラとして、ハァハァと息を荒くして、気持ち悪い空気を出しているので分かるんです。

 

 

私はHSPです。相手にものすごく気を遣うタイプです。

騒いで人に迷惑かけたくない。恥ずかしい。怖い。自分が我慢すれば騒ぎにしなくて済む。自分だけ耐えれば。

 

そうして、ただ電車に乗っただけの被害を受けた私だけが傷ついていく。

 

 

 

でも、これっておかしくないですか?

 

私の思考は日本の女性の特徴といってもいい。思慮深く周りの空気を読む。気を遣う。

 

しかし!!!

 

 

それが仇となり、痴漢が沸く原因になってるんです!

 

 

痴漢をするヤツはサイコパスです。普通じゃない。

 

頭がわいてる。

 

自分の欲を優先して、相手が傷ついてもいいと思っている。

 

相手の気持ちを読む能力が極端に低い。

 

地位があろうが仕事が出来ようが家族がいようが関係ない。

 

奴らは自分さえ良ければいいと思っている人種。

 

おそらく普段からコミュニケーションの取れない人間。

 

触ったくらいで減らないだろうと本気で思っている。

 

相手も喜んでいるだろうと大いなる勘違いを平気でしている。

 

自分が嫌われていることも気づけない。

 

周りに気持ち悪い存在と思われていることに気付かない。

 

奴らは人を傷つけてストレス解消している社会のクズです。

 

 

こいつらを野放しにしてはいけない。

 

奴らに経験値を与えてはいけない。一回でも成功すればまたやる。

 

 

そんな社会のクズ相手に、なぜ私が我慢しなければならないのか?

私は何も悪くない。

被害者に罪はない。

悪いのはすべて加害をするヤツ。

 

だから、私はもう黙らない。

 

 

駅に着き、私は電車を降りて手招きしました。

 

痴漢男は首を降り、降りようとしません。

 

 

「さっさと降りろや!」

 

 

私が言うと、素直に従い電車を降りました。そして、

 

 

「駅長室いくから」

 

 

というと、

 

 

「すみませんでした。もうしません。絶対にしませんので許して下さい」

 

 

と、ギャアギャア喚き出しました。

ついさっきまで、まるで自分が上位にいるかのような、公然の場で相手を意のままにしていると高揚していたはずの犯人が、一瞬で目を覚まし、追い詰められたドブネズミのように半泣き状態になりました。

 

 

「先生に怒られるから…!」

 

 

犯人は20代前半くらいの外国人でした。たぶん留学生。

 

 

「知るか!お前がしたことだろ!責任とれや!」

 

「もうしません!絶対にしません!!」

 

「未来の話をしてんじゃない。いま、お前がしたことの話をしている。お前がしたことは犯罪だ。黙って来い!」

 

 

私は男の背負っていたリュックの紐を掴みました。すると、その手をほどこうとして、私の手に触れて来ました。

 

 

「触るな!気持ち悪いわ!!」

 

 

男はビクッとして手を離しました。私は男のリュックの紐を引っ張り、エレベーターに乗せて改札にいる駅員に男を突き出しました。

 

 

「こいつ、痴漢です」

 

 

長くなるのでつづく

 

 

おとといの話。

仕事からの帰り、たった2駅で降りるはずの電車で痴漢に遭った。

混み合う時間帯だったけれど、人と人の間に触れあわないでいられるくらいの隙間はあった。

私はドア側の隅に立ち、窓側を向いて手すりに捕まっていた。すぐ脇で女性が私と同じ手すりを持ち、私の後ろ側に向けて他の女性と話をしていたので、背中にあたる人の気配はその女性だと思い込んでいた。

1駅を越えたあたりで、後ろからの圧が激しくなった。

集中的に押されていると感じたのはお尻。


おかしいと気付いて泳がせてみると、お尻の中心にめがけて生暖かいモノが電車の揺れとは少しずれて動いていた。


痴漢!


確信して振り返ると、私の背中にぴったりとくっついていた男の顔がすぐ横にあった。ぎょっと思って、何が当たっていたのか咄嗟に見下ろすと、薄い短パン生地からはみだしそうにもっこりと膨らんでいた男の下半身が目に入った。

きっしょ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

まぢざけんなァァアァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



「お前、痴漢だろ」


私、思っていた以上に冷静だった。

これまでは怖くて、どうしていいか分からなくて、悔しくて悔しくて、結局は何もできなくて泣き寝入りするだけだった。

でも、私は変わった。

年を取ったからだけじゃない。

フラワーデモに出て、沢山の書籍を読んで、これまでの心の傷と向き合って、沢山の被害者の話を聞いて、私はもう黙らないと決めていた。




男は観念したように俯いた。


「次の駅で降りろや」


とドスを効かせていうと、男は何度も頷いた。



つづく