なんで言わないの? | 沖田峯子 人生をクリエイトする。

沖田峯子 人生をクリエイトする。

日々思うこと、創作のこと、大好きな映画鑑賞などなど好きなことだけを自由に書き綴っています。

 

 

 

ヤフーニュースで偶然目にした「なんで言わないの?」の記事、フラッシュバックで苦しくなるのを分かっていましたが、荒療法と思ってか、それとも同じ境遇の人を見つけて安心したいのか読みたい気持ちが抑えきれず目を通しました。

 

 

その話題となったブログに対し、60を超えるコメントがありました。コメント欄には沢山の同じ被害者たちが自身の体験を吐き出し合い、共感しあっていました。私はそれを一つ一つすべて読みました。読んでいて涙が出ました。本人が悪いわけでもないのに誰にも言えず、一人で抱えていた人達がこんなにもいることに……心が苦しくなりました。そこは墓まで持っていくつもりでいた人たちの心のクズ置き場になっていました。


加害者1人に対し、被害者は雪だるま式に増えていく。

 

 

わいせつ犯が地域に1人まぎれ込んでいるだけで1人の被害者が出ます。加害者が性的欲求を覚えるたびに犯罪を続けるとすれば被害者は増え続けていくということです。この手の犯人は依存性があり、必ず繰り返すといいます。47都道府県に1人の変態がいたとしたら毎年564人の被害者を生み続けるのです。そして、被害者の苦しみはその瞬間だけでは終わらず、一生トラウマを抱いて過ごすことになるのです。

 

いいですか。

 

たった一人の犯罪者がいることで、ですよ?

 

このニュースもそうです。こちらは痴漢ですけど。犯人は7月からほぼ毎日痴漢していたと。この犯人1人がたった4ヶ月で120人の被害者を生んだんです。しかも中学の教諭が生徒と同じ年頃の女子学生を狙っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大半の被害者は誰にも相談できず、欲求を抑えるためだけに物のように扱われ、身体を触られ、心を傷つけられ、相手を憎み、自分を責めて、この恥ずかしさを墓まで持っていくと決めているんです。

 

子どもの頃に遭った被害。幼くても教わっていなくても分かります。嫌なことをされているこ。そこは触られたくない場所だということは。穢されたと感じるんです。


この記事のタイトルにもあるように、私もなぜ周りに「言えなかった」のか考えました。


とくに村社会の日本は他人に迷惑をかけること、騒ぎにすることを嫌います。

 

痴漢大国なのも同じ理由です。パリに住んでいる友達の話によるとフランスには触られて黙っているパリジェンヌはいないので痴漢は少ないそうです。とにかく日本は痴漢のしやすい国だそうです。外国語で「TUNAMI」の次に「CHIKAN」が検索されているほどです。世界で有名な日本語が「CHIKAN」って。恥ずかしくないですか?日本に行けば痴漢がやりたい放題だと海外でも思われているんですよ!


私自身、平和主義、争いごとが大嫌いな性格です。出来れば、毎日心健やかに心乱さず過ごしたいと思っている。そんな世界の中に突如現れるのです、彼らは。

 

誰にも言えなかったのは事を大きくしたくない、嫌な時間を忘れたいためでした。騒ぎになる、人の注目を浴びる、恥ずかしい思いをする、人に迷惑をかける、責められる、と考えて結局は誰にも言えませんでした。


変態たちは目利きが効きます。極力、騒がない子を狙います。

 

もともと誰を傷つけるでもなく、平和を愛している子ども達が傷つけられていくんです。


悲しすぎませんか?


体育保健の授業で教わるに満たない年齢でわいせつをされ、その後に「あれは好きな人とする行為だったんだ」と知るんです。

 

本来、子供を作るための行為です。

愛で満たされる行為です。

 

女性は信頼できる人にしか触られたくありません。命に係わることだからです。

その大切な行為をくそじじいのエロ下心に奪われ、それをだれにも言えずに大人になっていくんです。

 

若い時は心に押し込めて忘れようとします。そうしないと毎日を平穏に過ごせないからです。しかし、ふとしたある時、大人になってからフラッシュバックすることが多くなるんです。

同じような事件を目にした時、人を物扱いに見る相手と接した時。

言えずに(癒えずに)貯め込んでいた感情は一生消えないんです。戻ってくるんです。


だから、こうやって人知れず苦しんでいる被害者がいることを知って欲しいです。犯罪の起こりにくい世の中になっていくことを心から祈ります。