
初めてスヌーピーに出逢ったのは、1971年。姉が神戸のファミリアで買ってきてくれた黄色いトレーナーだった。スヌーピーの存在は、当時アイドルとして大人気だった岡崎友紀がいつも抱えているぬいぐるみとして知ってはいたけれど、まさか自分の生活に入ってくるとは思ってもいなかった。なのに、不思議。男子なのに、ボクはその黄色のスヌーピーのトレーナーが大好きだったのだ。今年の4月に東京の六本木に「スヌーピーミュージアム」がオープンした。2018年までの期間限定らしい。それがなんとなく、気にかかるのはなぜだろう? まだ中学生だったあの頃、男子と女子の中間のような中性的な時期に出逢ったキャラクターだったからだろうか。ボクの中の不思議な時空間に、スヌーピーは存在している。そう、初めて女の子からプレゼントされた贈り物が、写真のスヌーピーの置物だった。そのプレゼントの意味がわからなくて、ずいぶん考えたあの頃。もらった時のドキドキ感は今でもよく憶えている。そして、何を返したらいいかと悩んだことも・・。きっと贈った方のあの子は、そんなことなんて忘れているだろう。時を超えて、ココロを超えて、ミュージアムであの時の自分に会えるかもしれない。スヌーピーは、今でもボクを笑って迎えてくれるだろうか?
