「ユニ坊主」の想い出は、どんな消しゴムでも消えない。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

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10月1日は「uniの日」なのだそうだ。三菱鉛筆からuniが発売されたのが、1958年の10月1日。
つまり、今年で55周年ということになる。私が子供の頃、uniは高級鉛筆で確か1本50円。おこづかいで買えるような代物では、もちろんなかった。当時 私は勉強嫌いだったので、鉛筆なんてどうでも良かったのだけれど、そこに現れたのが写真の景品。uniを1ダース買うともらえた、おじゃまな消しごむ「ユニ坊主」なのである。今思うと、丁度その頃から文房具の玩具化が始まったのだろう。文房具なら親に買ってもらえるし、学校にも持って行ける。そういう、勉強嫌いの子供心を操るかのように、ユニ坊主は流行したのだ。1972年のこと。勉強するからという理由を並べて、1ダースのuniを手に入れた。正確に言うと、ユニ坊主を手に入れたのだ。ブルー、グリーン、キイロとピンクの4色があったけれど、全部揃える勇気もなく、私はなぜかピンクを選んだ。たぶん、その流行をキッカケにその後たくさんのおもしろ消しゴムが登場したはずだ。食べもの消しゴムにスーパーカー消しゴム、そしてキン肉マン消しゴムへと・・。穴に鉛筆を立てても転がるし、ホントに何の役にも立たない消しゴム。文字さえ消せないけれど、だからこそそんな想い出もまた、消えずにいるのかもしれない。

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