フーセンガムで敵を倒す、宇宙エースの優しさ。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

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憶えている人はどれだけいるだろうか? フジテレビ系で放送されたアニメ「宇宙エース」の武器の名前を・・。1965年だから、もう48年前になる。ガム状のエネルギー源を補給して、口からふわあーっとふくらませた輪っかが、宇宙エースの武器なのだ。その輪っかに乗って、確か空も飛んでいた。当時の提供スポンサーがカネボウ(ハリス)だったので、フーセンガムのイメージをPRしたかったのだろう。みごとな作戦にまんまと乗せられて、ハリスのフーセンガムをアゴが痛くなるほど噛んでいたのをよく憶えている。しかし、そんなアイディアがよく浮かんだものだ。原作は吉田竜夫。タツノコプロはその後、「マッハGoGoGo」や「ハクション大魔王」、「ガッチャマン」などの名作を生みだし、アニメオタク黎明期のある意味神様的な存在になっていった。フーセンガムで作った輪っかを投げて敵を倒すなんて、なんとも罪がない。そんな優しさがタツノコプロのお家芸だったのだろう。武器の名前は、シルバーリングである。まだテレビがシロクロの時代だったので、シルバーリングという武器のシルバーの輝きを、私は見たことはないけれど。

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