「ソックタッチ」は、青春の、心のスベリ止め。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

$昭和を話そう、BOSSのブログ。-ソックタッチ

青春の思い出は、意外とこんなところにあったりもする。写真は、液体クツシタ止め「ソックタッチ」の雑誌広告だ。誕生したのが1972年だから、同じ年に「男の子女の子」でデビューした郷ひろみを広告の顔としてタレントに起用したのも納得がいく。ソックタッチは、防虫剤で有名な「白元」から発売された商品だけれど、防虫剤のイメージのままだときっと売れなかっただろう。当時中学生だった私なんかは、白いハイソックスが脚元にピタリとフィットしている女子を見て、まるで少女マンガのヒロインのようだと憧れた。それに引き換え、すぐにズリ落ちてしまう自分の脚元にガックリしていた頃だった。ソックタッチさえあれば、誰もが憧れのあの脚元になれる。カッコいい。爽やかだ。郷ひろみのようにもなれる・・と頭の中は妄想だらけで、ソックタッチを買い求めた。それからは、青春の必需品。春の陽気が近づくと、今もあの頃のように校庭を駆け出したくなる。白い靴下を輝かせていた、青春の季節が、思い出があふれてくる。ただ、決して郷ひろみのようには、爽やかになれなかったけれど・・。

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