恋の必殺仕事人。と言えば、やっぱり中条きよし。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

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1974年、「うそ」の大ヒットで中条きよしの名は世間に知れ渡った。ムード歌謡にピッタリの声と甘いマスクは、中高年のおば様たちを中心として、大きく弧を描くように女性ファンを拡大していった。ムード歌謡のプリンス、いや恋の魔術師、いやいやスケコマシ(失礼)とまで言われたくらいに、その人気は夜のネオン街でも輝きを増した。そもそも、歌手の登竜門だったTV番組「全日本歌謡選手権」で10週勝ち抜いたグランドチャンピオンだけに、歌唱力は抜群だった。なのに、うまさより歌のイメージが先行したのだから、嬉しいような哀しいような、当人も複雑な気分だったに違いない。写真のレコジャケは3曲目、「理由」と書いて、わけ。♪あの人と別れたわけは何でもないの 夜中に帰って来た彼の 背広についてた口紅が 許せなかっただけのこと・・♪ もう完全に女ったらしなのだ。さらに、81年には「新・必殺仕事人」で役者としても開花。三味線屋の勇次役で、またまた女性たちを悩殺する。ここまで来るともう好きにしてくれ。その歌声と流し目。まさに、70年代の恋の必殺仕事人でもあったのだ。

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