西城秀樹を真似て叫んだ、青春という名のオーディション。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

$昭和を話そう、BOSSのブログ。-ちぎれた愛

もう40年程昔の話である。ラジオのとある歌のオーディションに挑戦した時期があった。大抵は、野口五郎の曲を好んで歌った(声質が似ていたため)のだけれど、なぜかある時、この一曲を選んでしまった。それが、写真の広告 「ちぎれた愛」なのだ。この曲は1973年、西城秀樹の6曲目のシングルで、秀樹のアクションブームを確固たるものにした一曲。「僕の気持ちを信じて 好きだ、 好きだよ、好きなんだよ! 」という絶叫型のセリフが入るところが、70年代歌謡曲らしさもあって、今も記憶にしっかりと残っている。多くの人は、74年の「傷だらけのローラ」の印象が強いかもしれないけれど、後の西城秀樹の絶叫ポジションを築いた曲と言えば、この「ちぎれた愛」なのだろう。そこで先程の話に戻そう。叫ぶセリフも含めて好きだったからこそ、この曲で私はオーディションに臨んだに違いない。結果は、あえなく撃沈。あぁ野口五郎を歌っておけばよかった・・なんて、曲のせいにしていたあの頃が懐かしい。8曲目の「薔薇の鎖」、9曲目の「激しい恋」とヒットは続き、どれも好きな曲ではあったけれど、70年代に人前で西城秀樹の曲を歌うことは、もう二度となかった。

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