バラードの歌い方は、ぜんぶ、桑名正博で憶えた。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

$昭和を話そう、BOSSのブログ。-サード・レディ

ガンバレ、桑名正博 ! 拳を握りしめていたら、あの頃の記憶が甦る。東のキャロル、西のファニカン(ファニーカンパニー)とまで言われた関西のロックバンドを経て、1975年にソロデビュー。私はキャロル(矢沢永吉)派だったけれど、77年の「哀愁トゥナイト」を聴いた瞬間、鳥肌がたったのをはっきりと憶えている。それほど、衝撃的な存在だった。歌というよりも、その灼けた声にまずシビレた。曲調は歌謡曲とロックの中間、筒美京平&松本隆のタッグで当時の歌謡界に殴り込みをかけたのだろう。アイドル路線に翳りが見え始めた歌謡界に、桑名正博は大人の魅力を輝かせた。78年には写真のレコジャケ「サード・レディ」がヒット。ディスコサウンドという時代のムーブメントの中で、すべての華麗さをあの頃の桑名正博は身につけていた。「大人の歌はこう歌うのだ」と言わんばかりに、切なく響くバラードは、今でもファンが多い。「サード・レディ」に ♪ これが3度目の正直、I Love You ! ♪という歌詞がある。何よりも、その正直な生き方が好きだ。どうか、復活して欲しい。

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