
あの頃の子供のおこずかいと言えば、せいぜい1日10円だった。2日貯めても20円なので、お菓子の殆どは駄菓子屋で買っていた。ヘンな色のあめ玉とかイカの足とかえびせんとか・・。そんな中、グリコのキャラメルなんて、ちょっとしたエリートお菓子。祖父や祖母にせがんで、スーパーで買ってもらうという作戦が、私の場合は多かったのだ。写真は、その当時のグリコのおまけ。乗り物ばかりだけれど、きっとそういう時代だったのだろう。この少し前には、鉄人28号や遊星少年パピィのおまけがあったのも憶えている。グリコと言えば、昭和41年(1966年)に登場した景品「おしゃべり九官鳥」が懐かしい。グリコアーモンドチョコレートというかなり高価なチョコを買うだけでもタイヘンなのに、その中で「当たり」がでなけれゃもらえない。あとは、確か♥マークを5枚集めて抽選だったような・・それはそれは遠い道のりだったのだ。今思えば、中にテープレコーダーが入っていて幾つかの言葉をしゃべるだけなんだけれど、当時としては「魔法のおもちゃ」だった。お金と共に全精力を注ぎ込んだ甲斐あって、「おしゃべり九官鳥」を手に入れた感動はひとしおだったけれど、その後に出た「おつかいブル公」では力尽きてしまった。昭和のグリコ、そこにはいつも、夢というおまけが付いていた。
