吉田拓郎から受けた多大な影響は、何だろう? | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

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解説の必要はないだろう。写真のレコジャケは1972年、吉田拓郎の大ヒット曲「旅の宿」だ。大人で、上質で、風雅で、メランコリックで、それでいてちょっとHで・・。まさにそんな感じだったけれど、この曲の登場で確実にフォークソングの世界は広がった。前曲の、やはり大ヒットシングル「結婚しようよ」とのメロディの違いに驚かされ、それまでギターはジャンジャカ弾くものと思い込んでいた指先に、アルペジオなるテクニックが現れた。そして、大人にも子供にも吉田拓郎は大きく支持されたのである。中学時代の合唱コンクールで、私のクラスが選んだ自由課題の曲目さえ、誰が推したか「準ちゃんが今日の吉田拓郎に与えた多大なる影響」で、あった。もちろん、合唱コンクールで入賞しなかったのは言うまでもない。拓郎と言えば、幾つもの時代があり、曲がある。「マークⅡ」、「青春の詩」、「人間なんて」、「落陽」、「襟裳岬」、「シンシア」、「流星」・・。名曲ばかりだけれど、私の中のいちばんは「Have a Nice Day」という、これまた72年に流れたフジカラーのCMソングなのだ。♪きままに写そうお主のハート、きままに写せる拙者のハート♪というフレーズに、「旅の宿」よりセンスを感じたのは何故だろう? 人間、何に影響されるかなんて、本当にわからないものである。

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