読めば、ちょっと幸せになれる「チャコちゃんの日記」。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

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チャコちゃんと聞いて思い出すのは私と同世代なら、たぶんTVドラマの「チャコちゃんシリーズ」の方だろう。1964年の「チャコちゃん社長」や65年の「チャコちゃんハーイ!」の四方晴美は、今で言えば芦田愛菜ちゃんのような人気アイドル。子役タレントの走りだったに違いない。けれど、実はこれもマンガが原作。1959年から70年まで続いた今村洋子の人気マンガが、写真の「チャコちゃんの日記」なのだ。雑誌「少女」や「りぼん」、学年誌など、いろいろと連載を繰り返し、約13年間もファンに愛された。このマンガを原型にして、ドラマも生まれた。チャコちゃんの弟役として活躍したケンちゃんも、マンガの中ではボクちゃんとして登場している。さて、チャコと言えば、サザンの「チャコの海岸物語」を時折口ずさむ程度で、この頃あまり聞かない名前である。そもそも、久子という名がチャコの元。子供が自分の名前を「ヒチャコ」と呼ぶ所からチャコが生まれたということも、今や知らない人がいるような気がする。マンガのヒロインの名は、山本久子。ヒロインにしては、かなり普通の名前だけれど、チャコと呼ぶとアイドルぽくなるから不思議。普通の中のちょっとしたアイドル、そんな日常がいちばん幸せだった頃の、昭和マンガなのだ。

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