
写真のヒーローは、マジンガー(グレートマジンガー)。♪空にそびえる くろがねの城、スーパーロボットマジンガーZ♪と、水木一郎が声高らかに歌う、永井豪 会心のロボットマンガだ。1972年少年ジャンプにマジンガーZが掲載されてまもなく、TVでもアニメ化された。その人気は誰もが知る所だけど、いちばん凄いのは「ホバーパイルダー」という発想だろう。それまでのロボットは「鉄人28号」に代表されるリモコン式の操縦だった。今、プレステ等で「ロボット」を操縦するとわかるのだけど、ロボットがビルに隠れてしまうと、どこにいるかがわからなくて、操縦などできない。さらに、空を飛ぶと遠隔操作なんて、全くムリ。たちまち、どっかにぶつかって大惨事になる。というワケで、乗り込んで操縦するという独創性には、感嘆する。あの時代に、すでにパイルダーオンという発想があったことが素敵だ。実は、私の世代で永井豪と言えば、「ハレンチ学園」や「キッカイくん」、「あばしり一家」など、どっちかと言うとちょっとスケベな作品を描く「マンガ家」だったけれど、マジンガーZ以降の永井豪は「科学と未来と神」をも操る先生となってしまった。でも、マジンガーZに登場した、おっぱいミサイルの「アフロダイA」、スケベで好きだったなぁ。
