春になると、チューリップを思い出す。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

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4月になりました。春だから、咲いた咲いたチューリップ・・というワケで、こんな曲をご紹介。
写真のレコジャケは1974年の「銀の指環(ゆびわ)」。チューリップと言えば、当時はフォークでもなくロックでもなく、歌謡曲というイメージもなかった。全ての中間に位置したグループ。それでいて、アイドル的な人気もあったから不思議と言えば不思議なグループだった。この「銀の指環」も、指輪ではなく、指環と作詞した所がなんとなく爽やかな印象を与えている。指輪と書くと色恋の匂いが強すぎて、夜の艶歌の世界に入ってしまうから、きっとそのあたりも財津和夫はしっかり計算してたんだろうねぇ。♪二人が残した海辺の足跡も みんな消えたけど ひとつ淋しそうに 今も輝いてる銀の指環よ♪ という、あくまでも甘く切ない青春の一曲なのである。73年に大ヒットした「心の旅」も甘く切ない曲だけど、指輪を指環と書いた「銀の指環」の方が、チューリップという人為的な存在感があって、私の心に残っている。

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