天地真理に学び、救われた70年代の青春。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

$BOSSのブログ

70年初頭の歌謡界と言えば、天地真理。1971年10月「水色の恋」で可憐に現れた白雪姫は、たちまち日本中を席巻する。それはもう、看板番組(真理ちゃんとデイト等)が幾つあったことだろう。私は真理ちゃんの大ファンだった。ナベプロ後援のファンクラブにも入っていたけど、芸能界特有の噂に包まれ、77年に一時休業・・。天地真理ほど、当時の「芸能界」に翻弄されたスターはいなかったのではないだろうか? スターからアイドルへ。時代がまさしく、人形としてのアイドルを望んだ頃。嗜好や意志や、もっと言えば人格さえ否定された(誰かが勝手に作り上げた)アイドルの第1号かもしれない。写真のレコジャケはデビュー当時の最も人気があった頃の3曲だけど、私が一等好きだったのは、「ひとりじゃないの」。♪ひとりじゃないって、すてきなことね。あなたの目の奥にやさしい灯がともる♪という3番の歌詞が好きだった。こんな歌を人々に歌いながら、彼女自身はずっとひとりぼっちだったのだろう。スターは孤独との戦いだ。日本の高度成長期を笑顔で支えた真理ちゃんに、学んだことは大きい。

人気ブログランキングへ