毎日、袴をつけて刀を佩く。
短時間だとしても、毎日続けることで身につくことあると思うのです。スーツに着られてる、みたいに刀に佩かれてるのは恰好悪いし。(そんな言い方はしない)
三月に演武会がありまして。大勢の方々の前で、刀を振らないといけないのです。演武会デビュー。
私なんでまだまだ人様の前で出来るような腕はないのですが。しかしながら、先生のために頑張りたいと、出させていただくことになりました。やるからには、恥ずかしいものはお見せできません。先生に恥をかかせることは出来ませんから。そのために、冒頭の決意。
芝居の稽古と同じだな、と思います。日々の積み重ね。毎日繰り返しては、体に染みつかせていく。みたいな感じですかね。芝居の台詞も動きも、そうしないと不自然というか浮いてしまうというか。そういうのは、観ててわかるし、興醒めしてしまいます。
それにしても、人間の感覚って、結構繊細ですよね。私の場合、普段の小太刀の稽古では、道着で帯に刀をさします。道着の帯の位置って、なんとなく想像つきますかね?柔道とか空手とか、帯の位置が腰より低いのです。
一方、剣道着を思い浮かべてください。袴は腰より上につけます。ということは、実際は刀の位置が高くなるわけです。
本番は、袴。袴をつけた途端に、感覚が全然違って動揺。これまでも数回袴をつけてやっていたのに、なぜ気づかなかったのか?と自分の鈍さにため息。この感覚だけでもつかんでおかねば。
ちなみに、部屋では刀は振りませんよ。小太刀とはいえ、そんなことしたら照明器具を破壊するか、壁に穴を開けるのがオチですから。