そういえば、栄作さんと話をしたあとに気づいたことがあるのですが。

あ、これは、話したこととは直接関係ないので、企業秘密外です。どっちでもいいか。

 

異魂のお芝居を観ていただいたことがある方はお気づきかと思います。主人公の生い立ちが不幸であることに。

どの話でも、一般的には不幸と思われる過去を背負っております。その不幸自体は重要ではないというか、どうしてこの女はこんなに暗くて重いのか、というのをわかりやすくするための記号なのだと思うのですが。

 

で、なんでそんな女が主人公なのかといいますと。作家さんの、私に対するイメージによるところがあるようで。不幸な女、というイメージ。

初めて会った時から思われていたらしく、それはそれですごい(何が?)と感心(何に?)してしまいました。だって、私個人の私生活というか、芝居以外の個人的な話なんてしてなかったのに。嫌だったとこではなく、単純に面白いなと思ったのです。どこからそういうイメージが生まれたんだろう?っていう。

 

暗くて重い女なのは事実です(そこは否定しません)が、異魂の主人公のような過去は背負っていない。では、何が原因なのか?それがわかった気がしたのです。

「私なんかどうせ…」「私はダメな人間だから…」いますよね?こういう人。はい、まさにそれです、私。

 

昔よりはだいぶマシになったんですけどねえ。言葉にして言うことが少なくなった分。少なくなっただけかい。

栄作さんの前では言ってないと思うのですが、無意識で言っていたのか。言ってないのに見抜かれたのか。作家、恐るべし。作家だからなのか、栄作さんだからなのかわかりませんが、見抜かれたんだろうな。そう気づいたわけです。

 

人間、そうそう変わりませんね。(いつもどおり締まらない締めですみません)