小屋。

どうにも緊張してしまう。緊張する必要は、全くないのだが。そんなんでいいの!?という不信感を持たれてしまうのではないか、という被害妄想(？)である。

なんのことはない、劇場下見のことです。こっちだって劇場の基本構造というか大体のことはわかるし、小屋主さんだって下見に来る相手とのやり取りは茶飯事でしょう。だけど、なんだかビクビクしてしまう。ただの小心者か。
こちらに必要な情報を得られれば、30分かかろうが30秒で終わろうが、問題ないわけで。とにかく、実際自分の目で確めるのが、大事なのです。

劇場を決めるにあたって、キャパや料金は言わずもがなですが、どうしても気になることがもう一つ。
それは、立地。
初めて降りる駅で、なんの目印もない住宅街を、不安を募らせながら20分くらい歩いて着く。なんてこと、お客さまにさせたくないのです。そういうところに素晴らしい劇場があったりもするでしょうし、そういう劇場を否定するわけではないですよ。あくまで、自分の拘りです。

そんなわけで、暑さに茹だりながら、あちこちの街を徘徊します。溶ける前に、理想の小屋にたどり着きますように。