壁の前で、途方にくれる。上を見ても、左右を見ても、壁の向こう側に行く術が見つからない。この先に行かなければならないのに。
灰色の、冷たく硬い壁だ。コンクリートのようにのっぺりと均等なものではない。大きさや形は様々だが、石やブロックを積み上げて作られている。であれば、どこかに打ち崩すポイントもあるのではないか?仄かな期待が胸を過るが、すぐに消えた。ポイントがあるとしても、素手の私に何ができる?
コツン。頭に何かがあたる。足下に目を向けると、赤色の小さな丸い物が落ちている。拾い上げる。飴?
コツン。今度は肩だ。上から降ってきているようだ。飴が降る?笑えないシャレだ。あたっても大して痛くもないが、どしゃ降りされたら堪らない。
いや、論点がずれた。ただでさえ大きな課題があるというのに、新たな課題が出てきてしまったのだ。乗り越えなければいけない課題、対応しなければならない課題。
別の問題に取り組むことで、停滞している問題を動かす手掛かりが見つかるかもしれない。よし、まずは、飴をどうにかしよう。
灰色の、冷たく硬い壁だ。コンクリートのようにのっぺりと均等なものではない。大きさや形は様々だが、石やブロックを積み上げて作られている。であれば、どこかに打ち崩すポイントもあるのではないか?仄かな期待が胸を過るが、すぐに消えた。ポイントがあるとしても、素手の私に何ができる?
コツン。頭に何かがあたる。足下に目を向けると、赤色の小さな丸い物が落ちている。拾い上げる。飴?
コツン。今度は肩だ。上から降ってきているようだ。飴が降る?笑えないシャレだ。あたっても大して痛くもないが、どしゃ降りされたら堪らない。
いや、論点がずれた。ただでさえ大きな課題があるというのに、新たな課題が出てきてしまったのだ。乗り越えなければいけない課題、対応しなければならない課題。
別の問題に取り組むことで、停滞している問題を動かす手掛かりが見つかるかもしれない。よし、まずは、飴をどうにかしよう。