スズナリかあ…スズナリ!そうだよ、スズナリなんだよ。テントの次に、憧れた劇場。

下北沢にある、老舗の劇場です。劇場に老舗って使うのか?
初めてスズナリで観た芝居は、新宿梁山泊の『少女都市からの呼び声』。ひたすら唐さんの書いた戯曲を追い求めていた頃でした。

狭くて急な階段を上りながら、また知らない世界に足を踏み入れようとしているのを感じました。それまでは、テントと文化会館での舞台しか知らなかったし。随分両極端だな。
天井に張り巡らされたネットの中には、大量のビー玉。それだけで興奮したのを覚えています。

覚えています、と書きつつ事実なのかどうかは自信がないです。芝居を観て衝撃を受けた自分が作り上げた、偽の記憶ではないかという気もするから。

でも、それ以来、スズナリが憧れの劇場になったのは間違いありません。
スズナリにしかない、妖しい雰囲気。その後いろんな劇場に行きましたが、劇場そのものに魅力を感じたことは、ないです。いつかここで芝居をやりたい。私の目標の1つとなりました。

その夢が、目の前にあります。原点であるアングラを大好きな劇場でやる。
どんなお芝居か。それはまた次で。