髪を切りました。湿気に負けて。まあ、楽チン。
もう長いこと通っているお店なので、いろんな注文を聞いていただいています。特に、公演がある時。今度の役はこんな人だから、こんな感じ。言葉ではうまく伝えられない「こんな感じ」を、きっちり作ってくれます。ホントにありがたい美容師さんです。

行くと芝居の話を聞かれます。その度に、考えさせられるんですよ。担当してくださっているのは店長さんで、接客業と経営者という観点から演劇についての感想や疑問を投げ掛けられる。そういう風には考えたことないなとか、言われてみればおかしなことだなとか、いつも唸らされてしまいます。

最近、というほど最近でもないですが、以前と比べるとプロデュース公演って多くなりました。劇団という毎回同じメンバーで公演をやるのではなく、その公演毎に面子を集める公演。劇団でも、そういう形式のところはありますしね。
役者の良い悪いは、演技をを観て判断している。脚本や演出についても、舞台を観ればわかる人にはわかるでしょう。では、プロデューサーは?その評価は、何でされるのでしょうか?

そもそも裏方ですし、表立って何をする人なのかってわかりにくい立場ですよね。正直なところ、私もよくわかっていません。やりましたけど。公演をやるにあたって、必要なものを集めて、助けてくれる人を探して力になっていただいただけです。
いえね、ちょいちょい感想をいただくもので。役者としての私に対する感想ではなく。しかも、人伝で聞くので何をもってしてそう言われたのか、明確なところがわからないままで。私が知らないだけで、判断基準になるようなものがあるのかしら…。

話は元に戻りますが、美容院のスタッフさんも観にきてくれました。しかも、初めてその店に行った時にカットしてくれた方の、娘さん。今は、娘さんがその店で働いているんです。縁って不思議ですねえ。