公園や河原の花壇にヤグルマギクが咲き出して来ました。

 

 

 次から次へ花が咲き、若葉がどんどん繁る一年で一番きれいな季節ですが、うれしくない知らせも入って来ました。

 

 

 よく河原でカワセミを撮っていたKさんが亡くなったというのです。

 

 

 友達と言うのではないのですが、河原で出会っては「今日もあんまりカワセミいませんね。」などと言葉を交わしていました。

 

 

 Kさんは90歳くらいだったでしょうか、とても小柄な方でいつもマスクをして野球帽をかぶり、あまり大きくないカメラをぶら下げて午前と午後に1回づつ河原をカワセミを撮りながらのんびり歩いていました。

 

 

 亡くなった日もカメラをもって河原を歩き、家に帰ってお風呂に入り夕飯を食べてから自分の部屋に上がったそうです。寝る時間になっても部屋から出てこないので家族が見に行ったら、椅子に座ったままで亡くなっていたそうです。

 

 

 人生の最後の日まで好きなカワセミを撮って歩いて、家で静かに息を引き取るなんてなかなか普通の人ではできないでしょうね。Kさんの訃報を聞いて、私の仲間のカメラマンさんたちも「Kさんのような死に方ができたら最高だな。」って思ったのは間違いないでしょうね。

 

 

 メスに餌を持っていくために高い堤防の梯子から飛び降りてホバリングしているカワセミです。この後、魚には逃げられたようです。

 

 

 なんとかドジョウを捕まえて来てメスに給餌をすることが出来ました。この調子ならちゃんと卵は産めそうですね。

 

 

 またドジョウです。まだあまりオイカワやハヤはいないんでしょうかね。他のポイントでもドジョウや小エビを給餌していました。

 

 

 小エビを獲ったカワセミのオスです。これは自分で食べていました。大きな獲物は先ずメスに持っていくようです。男はつらいですね。