ペットととの防災展から~私たちにできること | うさぎと暮らす編集部ログ

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季刊誌『うさぎと暮らす』の
編集部員のブログです。

先日、東京都世田谷の三軒茶屋で

行われている

「いぬと、ねこと、わたしの防災

いっしょに逃げてもいいのかな?展」

(キャロットタワー生活工房ギャラリー

開催中~5月22日(日)まで)

を見に行ってきました。

 

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「震災が起きた時、ペットと同行避難」

 

非常時に飼っているペットと一緒に

避難場所に逃げることを指し、

国は『同行避難は動物愛護の観点のみならず、

放浪動物による人への

危害防止や生活環境保全の観点からも、

必要な措置である』としています。

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506.html

 

ペットを守ることができるのは飼い主さんしか

いません。飼い主さんの冷静な判断が

ペットの運命を決めます。

 

しかしながら、現実として、

ペットと同行して避難所へ行くことに

不安がつきまとう方も少ないことでしょう。

この同行避難というのは、

あくまでも『一緒に避難する』というもの。

避難所内に同伴できるわけではありません。

 

『ペット同伴可』の避難所以外では、

同行したペットたちは、

人間と同じ居住スペースに入ることができず、

ペットは基本的に専用スペースで待機となります。

 

動物の避難スペースについては、

各自治体によってガイドラインが異なり、

各避難所の運営委員の判断によるという

自治体もあるようです。

同行避難について熱心なところと

まだまだ着手できていない自治体があるのです。

 

そして、実際に事が起きてしまうと、

道路の寸断などで

人にも救援物資が届かないほどですから、

ペットには手が回らない現実に直面します。

 

このたびの熊本地震では、熊本市は

下記のような発表をしています。

http://www.city.kumamoto.jp/hpkiji/pub/List.aspx?c_id=5&class_set_id=2&class_id=213

 

そこで私たちが今できること。

防災訓練や自治体への調査、

防災品の備え、ペットのしつけなど、

できることはあります。

地域の災害避難マップを入手し、

実際に一時避難場所までキャリーと

荷物を持って歩いてみる、

うさ飼いさん同士で

いざというときの避難用キャリーや

防災必需品、避難場所での対策について

話し合ったりすることも大切です。

また、震災でつらい思いをした方々の

経験を聞くことも重要です。

 

うさぎの場合、デリケートな子が多いですが、

学習は早い動物です。

このような状況を考えると、

少々のストレスにも耐えられるように

お出かけに慣れる、キャリーに入るのに慣れる、

多少の騒音にも慣れるように

してあげることも大切です。

 

私たち飼い主は、あわてず、騒がず、

うさぎに伝わらないよう、
いざというときのシミュレーションをしておき、

冷静に行動できるよう努力すべきなのです。

 

今回の世田谷の展示では、災害発生時に

飼い主さんがペットの安全を確認できることを

前提として、

1.自宅で一緒に被災

2.外出時に一緒に被災

3.外出時に別々に被災

の3つに分けたシミュレーションや

避難スペースでの過ごし方、

ペットを連れた避難に関する意識調査などをパネル展示、

また、避難時のペット用品も展示されています。

 

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避難スペースのイメージ

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まずは、お住まいの自治体にペットと同行避難した際の

マニュアルやガイドラインはあるのか確認しておきましょう。

出遅れている自治体には飼い主さんが声をあげて

問題定義をすることも一つです。

ここも冷静さが求められますが。

 

避難所では自分の主張ばかりができないところです。

周囲への思いやり、相互理解が最も必要です。

ペットを飼っていない人のことを考えなくてはなりません。

下記の内容は周囲に配慮をしたペットと飼い主さんのための

防災チェックリストです。

項目の最後、自分に何かあった時に責任が果たせる

飼育頭数なのか、考えてみるのも大切ですね。

 

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