クリスマスの日、いとこが亡くなった。
乳がんだった。
私の2つ上、早すぎる死。
子供はまだ小学生。
闘病中もずっと子供のことが気がかりだったろう。
子供のためにと頑張っていたに違いない。
子供がいない私でもいとこの気持ちを思うとやるせない気持ちでいっぱいだ。
 
また、いとこのお母さんは3年前肝臓癌で亡くなったばかりで、今度は娘が亡くなった叔父ちゃんの気持ちを思うといたたまれない。
 
 
 
私の母親は膵臓癌で40歳で他界した。
長いこと入院していたが、もうだめだとなった時初めておばあちゃんに伝えたそうだが、娘が余命幾ばくもない事を受け止めれず失禁してしまったそうだ。
民生委員をやっていて気丈でしつけも厳しかったから、子供たちは母親の姿にまた動揺したそうだ。
 
おじいちゃんの弟が寺の住職だったから、檀家の親戚たちは法事があればいつも叔父ちゃんお経を唱えてもらうわけで、うちの母親の葬式ももちろんおじさんがやってくれた。
酒飲んで酔っ払ってる姿しか見たことないけどお経唱える時はさすがに坊主で、その時話してくださった言葉は10歳だった私でも今でも覚えている。
 
順番を間違えるなんであってはならないことで、母親は親不孝だと。
親にとって一番辛いことは親より先に子供が逝くこと。
そしてまだ小学生の子供二人を残してこの世を去らねばならぬ無念さはかり知れぬと。
 
 
 
あっちゃん。
 
あっちゃんは美人で頭も良くってさ、中学から続けたバレーボールでは高校では県内でも強豪チームのキャプテンやってて、大会の前に盲腸になったけど無理して試合に出る気丈さで、うちの親戚の中でもしっかり者っていうポジションだったよね。
だから初めて本家に旦那さんを連れてきた時、のろけて私に
「いい男の捕まえ方を教えてあげるよ!」
って言ったけど、あっちゃんがのろけるなんてちょっと驚いて、そんなことあっちゃんに言わせるんだからホントにイイ男でベタ惚れなんだなって思ってのを覚えているよ。
 
でもさ、やっぱり早すぎるよね。
やり残したことばかりだよね。
子供に教えたいこと伝えたいこと、まだまだいっぱいあったと思う。
 
でもさ、あっちゃんの子供ならたぶん大丈夫だよ!
それにあっちゃんが惚れた旦那さんなら頑張って頑張って頑張ると思うよ!
それでも気がかりだったらうちのお母さんに聞いてみたらいいよ。
娘の夢に一度も出てきたことないんだからさ、そういうモチベーションの保ち方w
 
でもさ、やっぱり子供はいくつになっても辛い時はお母さん頼っちゃうのよ。
だからさ、これからも子供のこと守ってあげて。
 
 
あっちゃん。
せめてどうか安らかに・・・