昼ごはんを食べ、持ってきた荷物を整理してしてると、
看護師さんや、薬剤師さん、麻酔科の人、手術室の人、事務の人、
お掃除の人、再び看護師さん…と色んな担当の方が来る。
 
手術に関する説明や体調のことなど質問を受けたり、
麻酔・輸血・子宮頸部円錐切除手術同意書などにサインしたりする。
前にも似たよう書類なかったっけ?なんて思いつつも促されるままサインする。
この中にもし関係ない同意書が混ざっていても気づかないだろう。
 
また、手術前には必ずとってきてくださいと言われたものの確認をされた。
化粧はしない、髭は剃る、コンタクト、ピアス、指輪などももちろん付けない。
ネイル、ツケ爪、入れ歯、エクステ、つけまつげ、カツラなど
もし自分で取れないものがあれは予め外してくるよう入院前に言われているから、
私は結婚指輪を付けた時から自分では取れないので、
購入したお店で正月明けに取ってもらった。
 
ちなみにカツラ問題ですが、帽子をかぶって手術室にはいつこともできるし、
もしご家族に内緒にしている方は手術室でカツラを取ることもOK!
なので看護師さんに相談してねラブラブなど、
家族でも他人なのにそんな心のケアまで万全である!
 
使ってる薬のこと、病歴、アレルギーのことも入院前から何度も聞かれ、
私はアレルギーが多い方の人間なんだと教えられる。
その上、メロン・アボカドアレルギー = ラテックスアレルギー
だと思っていたけど、それは = ではなく ≒ らしい。
 
はきはきした将来ツンデレ先生みたいになりそうな薬剤師さんに
「ラテックスアレルギーって言われたことあります?」と聞かれたのでそうらしい。
言われるらしいのだ。
自分がずっとラテックスアレルギーそうだと思っていて、
こんなに堂々とブログまでUPしているというのに・・・
 
麻酔科担当の子が来た時、入れ歯がないか、グラグラした歯がないか質問された。
手術中喉にホース(?)を入れるとき外れたりして妨げになることがあるらしい。
合併症の話なんかもあった時どさくさ、
「ホースが当たって歯が欠けちゃったりすることもあるかもしれませんが…はい。」
…はい。
って終わりかーーーい!ってツッコミたくなったけど我慢。
 
他に病歴のことを聞かれたときに、謙遜して答えたら
「お若いのでそれで大丈夫だと思いますよ!」なんてお世辞を言い微笑む。
若くなんて・・・モジモジドキドキと、おばちゃんが照れるほどかわいく。ラブラブ
 
たぶん人間ドックで出た3通の再検査の封筒を持って病院に来た時に
書いた問診票なんかの情報を再確認してるのだと思うけど、
「たばこは13年前に止めてるで大丈夫ですか?」との質問に
お世辞に気をよくしたおばちゃん、元気に「大丈夫です!!」と答える。
 
次に「お酒は…あ!禁酒中でしたね。」と言ったので、
「あ、もう飲んじゃってます。エヘッ照れ」 と答えたら、ちょっと驚いた顔をした。
その頃は禁酒中だったけど本当だから仕方ない。
「どのくらい飲まれます?」と聞くので 「ビール500mlを2本かな?」
「え・・・?びーるをいちにちににほん。500みりりっとる……」 と小声で復唱しつつ
メモする彼女はちょっと悲しそうな顔になっていた。
禁酒中と飲酒中じゃ色々と違ってくるんだろうな、と思ったら申し訳なくなってきた。
「週に何日くらい飲みますか?」と聞かれたときはいたたまれなくなって
「よ・・・4日くらい?」と答えていた。
 
嘘を言ったのだ。
 
それも疑問形で。
 
でもその嘘もたいした功は成さなかったようで、
麻酔科の女の子から無邪気な笑顔は失せていた。
ご・・・ごめんね・・・・・。おばちゃんが悪かったよ・・・
(※嘘もダメです。)
 
そんなことがあって退院後は心を入れ替えようと思った夕方
看護師さんが来たので、
そういえばコロナの結果ってまだ来ないですか?って聞いたら
「まだ来てないですか?
 でもコロナだったら今頃大騒ぎなはずだから、大丈夫ですよ!
 売店ですか?行っても大丈夫ですよ!」
そりゃそうだと笑いお許しが出たので売店へ向かうも、
携帯を忘れたので急いで戻ると、部屋の前に違う看護師さんがいて、
「あ!良かった。これ、後で飲むOS-1を持ってきたんです!」
お礼を言って、自分のベットに持っていこうとしたら
「売店行かれるんですよね?行ってきてください。
 3本もあるので重いので私置いておきますので。」 とのお言葉。
 
退院するまで何度も感じたのは、
こちらの病院の医療従事者の方は、みなさんとても優しかった。
優しいなんて言葉で例えるのが良いのかは分からないけど、
優しくて受け答えも明るく、なにより安心させてくれる。
仕事だから当たり前という人もいるかもしれないけど、
ダンナの入院中、看護師さんの中にすごいつっけんどんな人がいて、
こんなんじゃ相談なんてできないだろうなって思った。
こちらの看護師さんはどの方も毎回、
「気になることあったらなんでも良いのですぐ呼んでくださいね。」
と言ってくれた。
患者の立場になってお世話してくださるのが本当に伝わってきた。
私にもし子供がいて、
その子が看護師だったら誇りに思うだろうなって思うほど感謝しかなく、
私などには到底無理だと思い尊敬もした。
 
 
さて売店から帰るとベットの脇にOS-1が3本置いてあり
貼り紙がしてあった。
 

 

 
その瞬間に所在失くしたポテチを脇に抱えながら、
手術まであと1日か…と思い、心にメモをした。
よるごはんをたべたらぜっしょく。
21じいこうはこれしかのんではだめ。