さんざん前振りしておりましたが(;^ω^A、 とうとう登山の日がやって来ました。
週初めに派手に転んで膝を痛めた不安や、登山靴が付け焼刃ながら1日前になんとか痛みがなくなったけどこれで大丈夫かな?など、いろいろ不安をかかえたまま早めの就寝。
そして翌朝。
いきなりの寝坊~~σ(^_^;) もう、いろいろ考える間もなく車に乗り込み出発www
高速に乗ってしらじら夜が明けたころ八ヶ岳に着き朝ごはんw
するとまたしても不安がちょろちょろ。。。
なんかちょっと具合悪い。そういえば会社で風邪が流行ってたっけ。。
つーかなんなの?この面倒くさい感じ。。自分にうんざり。。。
はぁー、登るなってことなのかなぁ、などと凹ンだ気持ちを抱えたまま、車は到着。
準備をしてテクテク歩いて新穂高ロープウェイ着き、待つこと10分。
わんさかいる乗客を乗せてロープウェイは西穂高口駅に進みます。
ガイドさんの説明を聞いてへぇーとかふーんとか景色を楽しみすすでいくと、
あそこまで今日登るの?!?と途中で独標も見えました。
そして、ロープウェイをおりて展望台に上ると、この青空!
この景色。
空気が澄んでよく見える。
肉眼で確認!!
自分がいくら頑張っても自然だけはどうにもならない。
なのにこのお天気!これには感謝!ここでのぼらなくてどうする!
そうして単純な私はすっかり体調もよくなり、展望台で体を慣らして、
いざ参らん、独標へ!!
初登山に始まりです!息荒く歩き始めます。(鼻息はいいのに、なんども深呼吸して!と注意され・・)
山道を下ったり登ったりして、結構私行けるじゃん!
さほど疲れることなく、すれ違う人に 『こんにちわwww』 なんて挨拶もバッチリで、登り切り
平地になりテクテク歩くと、右側に、あー。この景色を何度パソコンで見たことか!と山荘で休む登山者の皆様。
もうビールを楽しんでるオジサンたちもいる!!
じゃ、私も仲間入りでビール、じゃなくて、もちろんお水とおにぎりをぱくっとね。
ちょっと休憩をして、登山再開!
って、いきなり今までの山道とは変わって、大きな石があるじゃん?岩??
そうくるなら、ならば、私は昔サルでしたって進化論を体で表現。
手足を使って全身で登ルは登ルは、意外に快調~。
体力には自信あるっていったじゃん!ってドヤ顔まで出てたでしょうw(`・ω・´)ゞ
この頃は・・・
大きな石を乗り越えると、ナダラカな道がでてきて、ハイマツに囲まれて稜線を歩くと、
ほっと一息w ハブあブレイク!
やっと着いたよw西穂丸山ww
得意のピンボケ。ポリポリ・・・
長ーーく白い道が見えるネーー。
行ってみれば今度は歩くとこ全部石じゃん。知ってたよネット社会だもん。ここ知ってましたよ。
沢山アドバイスしてくださった方にここ教えて頂いてましたし。
でも実際見てアータ、この傾斜に小石って、ずるっといくでしょうこれ。
ふつう舗装するよね?わざと石撒いてるの?ってな道が出てきて、ここら辺から私の山へのお調子っぷりに陰りが・・・・
うー。足とられる。
ここ・・まだ続くんだ・・・
最初からトレッキングポールなど使って楽せず、初登山は身を以て体験しなさい!
との彼の信条のおかげで、(どんだけスパルタ?)私は両手が空いていてちょーバランスとれるぅーーっ。
んな訳ないよ!
仰る通り登山の厳しさを身を以て体験中ですよ。。。はい・・・
あそこまで行ったら休もう、もうちょっと上行ったら水飲もう、などと、ちょこちょこご褒美を用意して登っていくその見上げる空は、相変わらず青い。
んーー頑張っか!
などとポジティブシンキング発令した途端、下山してくる方から、西穂独標の先で下に落ちた人がいると。
へっ・・・?
遠くに目を凝らすと、白い背景の中にオレンジ色の人影が。
仲間らしき人が山の上から大声で呼びかけている声が聞こえる。
200mくらいまで滑落してヘリ要請しているとのこと。
ーーーーーーーΣ(・ω・;|||
今まで散々知識だけいれておいた山の恐ろしさが頭をよぎる。。。
これは浮かれてはならないと身を引き締めて改めて登ります。
そして、ちょっと平らなことにでてほっと束の間、岩があって、道はここ?ここ通るの~っ?なとこを、
岩場にびったりくっついて進みます。
ちょっと下見ると。崖、下、まっさかさま・・・。デザイアー。。。
ここは見えたものを目の中で左側を上手にトリミングし崖は見えないように加工して脳に情報を送る。
まーね。そんなことにしても無駄で、向かいから人が来るようで『ちょっと、降りてくる人通してあげてww』なんて声が聞こえます。
ってアタシに何ができるん?もう無理デシ。じっとしているのでどうか皆さんお進みください。
って色んなものに身を任せて、ヒーヒーなんとか岩場をおりた。
そして、ちょっと稜線を歩いて様な記憶がありますが、ここら辺から曖昧・・・
何故かって・・・キョウフ心・・・
最後の小山。あれなんですか?
ねぇ。素人の私がここ登るの???
てな、急な岩の積み上げられた山なのかコブなのかわからないものが目の前に。。。
しかし前が登れば私が止まってられる訳もなく、ましてや止まってれば勿論後がつかえるので、登ります。ところてん式に岩に手をかけます。
もう、冗談なんていってられない。
途中まで登って、もう、私何やってるんだろうってほんとにそこでやめようって思った。
今思えば、たぶん3mくらいしかよじ登ってない場所だったと思う・・・
自分の腕と足が震えてるのが分かる。。。
だめだだめだ。どうしよう。でも登るしかない。おりたい。怖い。。。
色々ぐるぐる回るけどどうにか手足は動いてたけど、途中で下山組が待っていてくれているとこに来たら
上を見ると人もいるし、岩だし、どこを登ればいいか分からない!彼氏は上に見えるけど助けてくれるようなとこじゃない。どーしよー・・・
基本、私は思ってることが声に出る、ダダ漏れタイプ
『どうやって登ればいいのーーー?!』
そしたら、すぐ斜め上にいたお兄さん(絶対私より年下だけど)が『ここを左に行って登ったらいいですよ』と教えてくれた。(目の前でそこまで言われればそりゃそうだ。ゴメンナサイでした・・・)
『ここ、左?え・・』と岩場を確認すると、
『このまま登って行っていーよ』と、自分も狭いのに、私に登れるだけのスペースを空けてくれた!
『アリガトウゴザイマツ・・』 もう人として最低の、きちんとお礼もいえないまま、でも最大の感謝をして登りました。
そしたら、すぐ上にいた女性が『頑張って!この上すぐ頂上よ!頑張って!』
って声かけてくれて、この言葉にほんとに助けられたーーー(TωT)。よし頑張りマツーー!っと。
で、なんとかかんとか来ました登りました西穂独標!!!
わーーーわーーーーーわーーーーーーーーわーーーーーーーーーい!!!
天気も最高!
展望台から見た時は上に見えていた山々が下に見える!
大正池が緑色に全部見える!
実際はヤッホーー!なんていう余裕はなかったけど、山頂で食べたおにぎりは最高でした!
いろいろドキドキしたことや大変だったことを、一緒に登ったから分かってる彼氏にひたすら話して(←かなり迷惑) 山頂の景色を堪能して、隣の上級者のコースに向かう人を尊敬のまなざしで見つめていたら
・・来ましたこの言葉・・・・
『さて下りますか。』
下りるってことはあそこを今度は下を見ながら下りるのかと思うと、途方もなくなりそうだった時、
男の人が『えー!もうあそこまたおりるなんてオレもうビビッて無理だよーん』
下を覗いては『こえーよ。オレ高所恐怖症だしwww』とか言ってるのが聞こえた。
勿論彼の顔が笑ってたからなんだけど、なーんだ、怖いのは私だけじゃないんじゃん!
って思ったら勇気が出た。
そしていざ下山!
まーね。へっぴり腰ですよ!
『えー。どこから降りるの?』に彼が『大丈夫?』って声かけてくれれば、
『大丈夫か大丈夫じゃないかっていったら大丈夫じゃないよ!!』なんて悪態がつけるくらい結構元気に降りられました。
その上、後ろにいた女性が、ここはおしりをついて降りた方がいいわよ!とか、こっちがいいわね。とかいろいろ教えてくれてチョー優しかった。
(彼曰く、目の前で素人がギャーギャーしてたら大抵そうせざる得ないよね。。。(`∀´)ケケケ・・・)と。
そしてまたしても途中で登ってくるグループを待つところがあって、
ひゃーーー。ここで待ってる自信がないよー。的な感情がまたしてもなどダダ漏れしていたら、
おば様グループが、『私の方は鎖あるから腕持っててあげるわ!』と腕つかんでくれたり、
『怖いわよねぇ。やんなっちゃうわよねぇ』なんて言ってくれて、ゲラゲラ笑いながら下りることができた。
ビビッてばっかだった。でも知らない人たちが『頑張って!』とか『もうちょっと!』とか声をかけてくれて、
本当に心強かった!!
あの言葉がなかったら、私はへこたれていたかもしれない!
そして下りている途中で、滑落した人の救助のへりが来た。
結構な時間がかかるもんだな、、さぞ落ちてしまった人は心細かっただろうな。
ヘリからロープがたらされ、救助された人が上がっていくとき、周りから『よかったよかったー』
パチパチ~と安堵の拍手が。
本当に良かったです。
さて自分も帰ろうと。
下山中は膝が疲れてがくがくしたけど!(´Д`;)
山荘のカラフルなテントにさよならして、なんとかけがなく無事に下山しました!
やったー!!
お祝いのソフトクリームはあまくって美味しかった!
そして、来る時とはまた違った思いで新穂高ロープウェイに乗り、鉄塔の揺れに、きゃーきゃーして、
通り過ぎる時のゴンドラの速さに驚きつつ、
到着。
私の初登山は終了しました!!
恐怖だったり、感動だったり、思ったり感じたりしたけど、貴重な体験をした一日でした!
言いたいことが沢山ありすぎて、まとまらないけど。
すべてに感謝!
ありがとうございました!!!