パイナップルジュース
そろそろ梅雨明けなのか晴れ間が覗くととても暑いですね。
会社の中も意地悪なエコキャンペーンのせいでエアコン設定が28℃に設定されてまして、
ジワジワと蒸します。午後になってくると頭がボーッとしてきます。
自衛対策でデスクには扇風機をつけっぱなしにしているのですが、
冷房が切れる午後7時を過ぎると汗が止まりません。
さとこ の方も外に出る事が多いので、結構汗だくになっているみたいです。
唯一近所のスーパーだけは強力に冷房が効いていまして、あまり買うものが無くても
涼んでいるようです。
ま~ そんな状況でも、さとこ なので色々視えるようで、、、
ーーーーーーー
「最近さ~、、買い物に行くとあなたがいるんだよ」
「は? 俺がいる、、?」
私はかつて何度か生霊となって さとこ の前に現れたそうなんですが、
だいたいそのような時は何か辛い事があって肉体から離れているみたいなんですね。
肉体側の本人には自覚は無いのですが、、
「私がある場所に行って品定めしていると、居るんだよね。でも小学校低学年くらいの
子供なの。波長であなただと分かるんだよ。毎回じゃないんだけど2週に1回くらい。
5月末くらいからだったかな~~、、」
子供の私、、これは良くないです。
なにか相当に弱っている証拠かもしれません。
「どこの売り場だと思う? ジュースの売り場なんだよ。悲しそうな顔して何も言わないの。
でも言いたい事が念を通して分かるんだよ。パイナップルジュースが飲みたい、、って。
子供の頃パイナップルジュースが飲みたかったの?」
「、、、パイナップルジュース? あ~、、それはもしかしたら、、」
私は幼い頃に起った出来事を さとこ に話し始めました。
そう、あれは小学3年生の頃のちょうど今頃の季節です。
その頃の私は水泳を習っていまして、自宅から地下鉄でプール教室まで一人で通っていました。
子供の足で家を出てから1時間半はかかっていたと思います。
地下鉄に乗るのに毎回往復の2枚の回数券と150円を親から渡されていました。
150円というのは、プールが終わった後にアイスを食べる100円と、途中で喉が渇いたら
ジュースを買っても良いという50円なんです。
冬場はアイスだけで十分なんですが、夏場だとどうしても途中で喉が渇いてしまうんです。
昔の地下鉄にはもちろんエアコンなどというものは設置されていませんでしたから、
駅の中も電車の中もムシムシしていました。
そのせいか最寄りの駅に着く頃には相当に喉が渇いていまして、いつも決まった場所の
自動販売機でジュースを買っていたんです。
それは缶のジュースではなくて、紙のコップが降りて来るタイプのものです。
その日は快晴の夏日でした。
ただただもの凄く暑かった事を覚えています。
そんな中暑さをガマンしてやっと地元の駅に着いた私。
「ジュース、、ジュースが飲みたい。この階段を登ればジュースが待っている、、」
階段の出口の強い真夏の光がだんだん近づいてきます。
あと10m、、あと5m、、、
自動販売機のペイントには、「冷た~~~い」という文字とペンギンの絵が描かれていました。
コーラ、サイダー、オレンジジュース、、美味しそうなジュース達が微笑んでいます。
どれにしようか? プールバックの中にある小さなサイフを取り出して、なけなしの50円を取り出します。
「あ~、、パイナップルジュースって飲んだ事ないからコレにしてみよう、、、」
はやる気持ちを押さえてお金を自動販売機に、、
5秒後、ウィーンとい音と共に、紙コップが、、、紙コップが、、降りて来ない!!
その後「ジャー」という音と共にパイナップルジュースは排水口に、、、、
呆然とする私。 もうお金はありません。
子供の私には誰に文句を言っていいのか分からず、ただただもの凄く悲しい気持ちになったんです。
駅から家まで登り坂を30分、猛暑で陽炎がゆれるアスファルトの道を汗だくで帰って行ったのでした。
ーー
ー
「そんな事があったんだよ。とっても可哀想でしょ?」
「それはキツいな~~。光景が目に浮かぶよ。あ~それで私の前に現れたんだね」
ーーーーーーー
子供の頃に関わらず、何かしら生じた強い念は時間を越えて存在するようです。
それだけ「念の力」って強いみたいです。
今はジュースはほとんど飲みません。もっぱらお茶です。
でも今度 さとこ がスーパーに行く時には頼んでみます。
「パイナップルジュース買って来てね」って
幼い私の想いを昇華させるために、、

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会社の中も意地悪なエコキャンペーンのせいでエアコン設定が28℃に設定されてまして、
ジワジワと蒸します。午後になってくると頭がボーッとしてきます。
自衛対策でデスクには扇風機をつけっぱなしにしているのですが、
冷房が切れる午後7時を過ぎると汗が止まりません。
さとこ の方も外に出る事が多いので、結構汗だくになっているみたいです。
唯一近所のスーパーだけは強力に冷房が効いていまして、あまり買うものが無くても
涼んでいるようです。
ま~ そんな状況でも、さとこ なので色々視えるようで、、、
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「最近さ~、、買い物に行くとあなたがいるんだよ」
「は? 俺がいる、、?」
私はかつて何度か生霊となって さとこ の前に現れたそうなんですが、
だいたいそのような時は何か辛い事があって肉体から離れているみたいなんですね。
肉体側の本人には自覚は無いのですが、、
「私がある場所に行って品定めしていると、居るんだよね。でも小学校低学年くらいの
子供なの。波長であなただと分かるんだよ。毎回じゃないんだけど2週に1回くらい。
5月末くらいからだったかな~~、、」
子供の私、、これは良くないです。
なにか相当に弱っている証拠かもしれません。
「どこの売り場だと思う? ジュースの売り場なんだよ。悲しそうな顔して何も言わないの。
でも言いたい事が念を通して分かるんだよ。パイナップルジュースが飲みたい、、って。
子供の頃パイナップルジュースが飲みたかったの?」
「、、、パイナップルジュース? あ~、、それはもしかしたら、、」
私は幼い頃に起った出来事を さとこ に話し始めました。
そう、あれは小学3年生の頃のちょうど今頃の季節です。
その頃の私は水泳を習っていまして、自宅から地下鉄でプール教室まで一人で通っていました。
子供の足で家を出てから1時間半はかかっていたと思います。
地下鉄に乗るのに毎回往復の2枚の回数券と150円を親から渡されていました。
150円というのは、プールが終わった後にアイスを食べる100円と、途中で喉が渇いたら
ジュースを買っても良いという50円なんです。
冬場はアイスだけで十分なんですが、夏場だとどうしても途中で喉が渇いてしまうんです。
昔の地下鉄にはもちろんエアコンなどというものは設置されていませんでしたから、
駅の中も電車の中もムシムシしていました。
そのせいか最寄りの駅に着く頃には相当に喉が渇いていまして、いつも決まった場所の
自動販売機でジュースを買っていたんです。
それは缶のジュースではなくて、紙のコップが降りて来るタイプのものです。
その日は快晴の夏日でした。
ただただもの凄く暑かった事を覚えています。
そんな中暑さをガマンしてやっと地元の駅に着いた私。
「ジュース、、ジュースが飲みたい。この階段を登ればジュースが待っている、、」
階段の出口の強い真夏の光がだんだん近づいてきます。
あと10m、、あと5m、、、
自動販売機のペイントには、「冷た~~~い」という文字とペンギンの絵が描かれていました。
コーラ、サイダー、オレンジジュース、、美味しそうなジュース達が微笑んでいます。
どれにしようか? プールバックの中にある小さなサイフを取り出して、なけなしの50円を取り出します。
「あ~、、パイナップルジュースって飲んだ事ないからコレにしてみよう、、、」
はやる気持ちを押さえてお金を自動販売機に、、
5秒後、ウィーンとい音と共に、紙コップが、、、紙コップが、、降りて来ない!!
その後「ジャー」という音と共にパイナップルジュースは排水口に、、、、
呆然とする私。 もうお金はありません。
子供の私には誰に文句を言っていいのか分からず、ただただもの凄く悲しい気持ちになったんです。
駅から家まで登り坂を30分、猛暑で陽炎がゆれるアスファルトの道を汗だくで帰って行ったのでした。
ーー
ー
「そんな事があったんだよ。とっても可哀想でしょ?」
「それはキツいな~~。光景が目に浮かぶよ。あ~それで私の前に現れたんだね」
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子供の頃に関わらず、何かしら生じた強い念は時間を越えて存在するようです。
それだけ「念の力」って強いみたいです。
今はジュースはほとんど飲みません。もっぱらお茶です。
でも今度 さとこ がスーパーに行く時には頼んでみます。
「パイナップルジュース買って来てね」って
幼い私の想いを昇華させるために、、

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